石持浅海氏の作品、物によって好き嫌いが分かれます。
小説はストーリーのおもしろさに重点を置いているので、
「扉が開いていたらこうなっていたはず、閉まっていたらこうなっていたはず」という具合に、
長々と論理が続くのは苦手。
そういう意味で、今回は当たりでした。
同じテロ組織に属する「久米」「宮古」「輪島」の3人は、
一見、子供のいたずらレベルのミッションばかり与えられる。
でもそのミッションにもちゃんと意味があって。。。
ニュースで奇妙な事件が起こると『テロリストの仕業なのかな』って考えるようになりました。
なお、この本は連作短編で、ミッションの謎はすぐに解決するためストレスになりません。
氏の作品では、意志が強く、賢く、行動力のある女性がよくキーになっています。
今回はそれが物語をうまく引っ張っていました。
最後のページがすごく良かったです。
この1ページのために、1冊分のストーリーを仕上げたのかもしれません。