文法ができて、辞典を見ても、類語が多く、どの語が品位や親しさにおいて適切なのかわかりにくいことがあります。とくにドイツ語は、類語の中で状況ごとの使い分けがかなりはっきりとある言語です。その意味で、このとっさ辞典のシリーズの中でも、ドイツ語は、非常に有意義なものです。
この本は、朝起きてから寝るまで、会社で、友だちと、恋人と、手紙で、等々、状況別になっており、辞典というより、丸暗記する、もしくは、ポケットにいれておいて、その場で探すなどの使い方ができます。俗語への配慮や社会文化の違い(自分の弱みを言うものではない、等々)についての注もついており、たいへん実用的です。(もっとも、版組が左右対照カタカナ付で、改行が多く、本としては読みにくいです。上下対照カタカナ無しの方がよかったのに。)
値段は高いですが、この本と連携したCDもよくできています。日本語、ネイティヴのドイツ語、ゆっくりとしたドイツ語の3連録音になっており、意味、聞き取り、発音が練習できるように工夫されています。本すべてで7時間になりますが、会話学校の半年分くらい、内容は充実しています。