妊娠中絶が合法か違法かを観る者に問う作品。
中絶の中には、命,殺人,愛されずに育つ子供等々多くのテーマがあり、
どれも人間が裁くのは困難。
それが最高裁判所の判事9人に委ねられる。
双方に正義があり、切実に真剣に主張する。
評決への過程において、
「双方の主張によく耳を傾けろ。必ず見落としているものがある。」、
という言葉が印象に残った。
灰色決着を批判されることもあるけれど、
これだけ多くの人間がいて物事を白黒はっきりさせることは簡単ではないと思う。
人間は試練にぶつかった時、その人の人生観が試され、
更に外界の状況を考慮して何らかの決断を下す。
大事なことは、決断までにどれほど深く悩み抜いたかということと、
形や姿ばかりにこだわらず、心の底にある正直な気持ちにどれだけ忠実であるか、
ということだと感じた。