学生時代に読んだ本を機会があって再読。改めて本書のすごさを感じた。
本書は、数式が苦手(理解できない)人でも統計学が分かるように手助
けする本ではない(そんな本は残念ながらないと思う)。統計学の基本書
でなんとかかんとか数式や理論を勉強した(抽象的理解)のだけど、なぜ
そうなっているのかといった感覚的な理解(具体的理解)を手助けする
ための本になっている。
現実的に統計学を適用するとき、各種手法を数学的に理解するために、
具体的なイメージをもてるかどうかで理解のスピードも違えば、応用で
きるかどうかもずいぶんと違っていくることを実感できる。
巷には「数式を使わない統計学」とか「文系でも分かる確率論」などと
いった本があるけれども、タイトルどおりに本質的な部分を説明しきった
本にはお目にかかったことがない。本書は、そういう意味からしても群を
抜いた一冊だと思う。
なんと、昭和43年の本。
かれこれ40年の歳月を経てもまだまだ現役でいられる内容。
多くの本が廃刊になってしまっているこの当時のブルーバックスシリーズ
の中で、この本は今でも売られ続けているのも当然だと改めて納得。