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推定少女 (角川文庫)
 
 

推定少女 (角川文庫) [文庫]

桜庭 一樹
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

あんまりがんばらずに、生きていきたいなあ、と思っていた巣籠カナと、自称「宇宙人」の少女・白雪の逃避行がはじまった--桜庭一樹ブレイク前夜の傑作、幻のエンディング3パターンもすべて収録!!

内容(「BOOK」データベースより)

とある事情から逃亡者となった“ぼく”こと巣篭カナは、逃げ込んだダストシュートの中で全裸の美少女・白雪を発見する。黒く大きな銃を持ち、記憶喪失を自称する白雪と、疑いつつも彼女に惹かれるカナ。2人は街を抜け出し、東京・秋葉原を目指すが…直木賞作家のブレイク前夜に書かれた、清冽でファニーな成長小説。幻の未公開エンディング2本を同時収録。

登録情報

  • 文庫: 315ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (2008/10/25)
  • ISBN-10: 4044281033
  • ISBN-13: 978-4044281038
  • 発売日: 2008/10/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 ニュースで子供たちの思想の自由を訴える評論家。犯罪に走った少年少女を弁護する心理学者。学費を払ってくれるひと。しいては「子供たちの味方」。
 年下の女の子が大好きな男性。子供でも入れる銃火器のお店。教育に悪い「子供たちの敵」。
 この本を読み終わって、そんな大人の思い込みがいっさい逆転した「本当の子供の世界」を書いた話なのだと感じた。
 つまりはこの話で、主人公の少女にとって前者は「敵」で後者は「味方」として描かれていたわけで。
 そういう感覚のズレがテーマのひとつだと思う。
 結論を言うと、実際その年頃の子供たちや、そのころの心を無くしていない大人たちが読んで共感するのを目的に書かれている本という印象だ。

 それ以外にも、「大人」と「子供」の間のさまざまなズレ。
 例えば、いわゆる「大人の精神」をもって分析するつもりで読めば、「登場人物たちは何もわかっていない」という感想を抱くはずだ。
 そのとおり、この年頃の子供なんて何もわかっちゃいない。
 だけど現実に大人たちは「いくら子供だからってそのくらいわかっているだろう」というような態度で接する。
 その辺りのズレから生まれてくるもの。
 ごく普通の中学三年生の少女が体験した不思議な出来事の中での、交わされる会話の中には、そんな空気が流れている。
 特に「愛してる」という言葉に関する云々は一読の価値あり。

 最後のまとめ方や投げっぱなしの謎などが難だったために星は一個ひいたが、本来話の筋を楽しむ話ではなく、登場人物たちのそんな想いを会話から感じつつ読む話だと思う。
 むしろその辺りは不条理ものと割り切ったほうがよさそうだ。
 なので、個人的には気にしなくていいレベルかと。

このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ500レビュアー
形式:文庫
「己の無垢なる〈分身〉との邂逅と別離」をテーマにしているという
意味では、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』と対をなす作品。

ただ、『砂糖菓子』が明確な事件が起こるミステリ的要素を含んだ作品であるのに対し、
本作は、一種のマジックリアリズム的手法で思春期の焦燥や不安が描かれています。

そうしたファンタジックな作品空間が選ばれることで、少女の淡く、
儚い心情が、より切実に読者の胸に迫ってくるように感じました。

ところで、この角川文庫版では未公開エンディング2本を含む、
三通りの結末が収録されています。以下、その内訳を記します。

  ・「Ending1 放浪」…最初に書かれたもの
  ・「Ending3 安全装置」…編集部の要請で、ハッピーエンドに書き換えたもの
  ・「Ending2 戦場」…'3を短くと要請され、書き換えたもの

ファミ通文庫版では、2がエンディングとして使われています。

三通りのエンディングを、それぞれ単独で娯しむことも可能ですが、
やはり、すべてを一つの物語として受け取るべきなのだと思います。

謎の美少女・白雪の正体は結局なんだったのか、「電脳戦士」はその後どうなったのか……。
本作は、そのようなことへの「答え」を求める物語ではありません。

ある人にとっては、現在進行形の、また、ある人にとってはるか昔に通り
過ぎた、思春期という疾風怒濤の季節を生きる自分と出逢う小説なのです。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 香桑 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
最終章以外は、物語は一筋に進む。桜庭一樹が描く少女らしい、痛みと怒りを甘さでくるんだような、少女でしかありえない少女たちの物語だ。
家族内の問題や、教室の中の閉塞感、世代特有の焦燥感や無力感。一枚岩でありえない記憶と自我。純粋さを失って複雑に曖昧になっていく私というもの。胸の奥がひりつくような懐かしさが立ち上る、圧倒的な既視感。
あの年頃の気分を、どうしてこう、この人は書くのが上手いのだろう。大人になりたくない、大人になりきれない、大人になることが途方もなく難しく感じていた、あの頃の気分を。
現実からは逃げ切れない。現実に追いつかれ、飲み込まれる。それが、穏当で安全で現実的な終わり方であり、多くの大人はそんな風にその時代をやり過ごしてきた。だから、生き延びることができて、再び元の世界に戻れることは、ハッピーではある。
でも、せっかくのSF設定なのだ。一人ぐらい、そのまま逃げ切ることを許してあげてもいいじゃないか。子どもの頃を思い出した後では、Ending1が一番のハッピーエンドのような気もした。
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ストーリーも良いし、イラストも素晴らしい(*'д`*)ハァハァ
最後の最後まで漠然としていて、よく分からない内容の作品ですが、個人的には「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」より良かったです。('-,_ω-`)プッ... 続きを読む
投稿日: 2005/12/30 投稿者: 松瀬
うーん……
15歳の少女の揺れる心や大人に対する反抗心などが素直な言葉で書かれていてよかったと思います。... 続きを読む
投稿日: 2004/9/25 投稿者: "修哉"
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