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探偵小説は「セカイ」と遭遇した
 
 

探偵小説は「セカイ」と遭遇した [単行本]

笠井 潔
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,730 通常配送無料 詳細
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探偵小説は「セカイ」と遭遇した + 人間の消失・小説の変貌 (キイ・ライブラリー) (KEY LIBRARY)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

二十一世紀探偵小説の現在‐未来を一本に紡ぐ笠井潔渾身の評論集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

笠井 潔
1948年東京生まれ。79年に『バイバイ、エンジェル』で角川小説大賞受賞。98年『本格ミステリの現在』編纂で日本推理作家協会賞受賞。2003年に『オイディプス症候群』と『探偵小説論序説』で本格ミステリ大賞小説部門と評論・研究部門を同時受賞。小説、評論など幅広い分野で活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 292ページ
  • 出版社: 南雲堂 (2008/12)
  • ISBN-10: 4523264805
  • ISBN-13: 978-4523264804
  • 発売日: 2008/12
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 五島雅 VINE™ メンバー
形式:単行本
 本書は「セカイ」と銘打っているが、「セカイ」関連は3分の1くらいで、下記のように他にも色々書かれている。
 面白かった点三つ
 「脱格(脱本格派ミステリー)」について。舞城王太郎くらいしか読んでおらず、個人的には「なるほど、そうなのか」くらいしか言えないが、「セカイ」と探偵小説の関係性についてひとつの視座を与えてくれた。
 容疑者Xの献身 (文春文庫)についての評論。筆者は発表当時の絶賛に対し、批判的な立場をとっている。ミステリーの「細工」としてはある程度推理小説を読み込んでいる者には目新しいものではないし、それ以前に、高い評価を与えている論者の社会的視点の低さを指摘している。同書は私も読んだ。面白いことは面白いのではあるが、読者が途中でアレに気づかないのはちょっとナンだな〜と感じた。これ以上はネタばれになるから書かない。
 最後に20世紀後半の探偵小説についての様々なエッセイ。私の推理小説ピークは小学生〜中学生だったので、十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)(同書は読んだ)以降の作品はほとんど読んでいない。これも「なるほど、そうなのか」くらいしか言えない。が、クイーンやヴァン・ダイクなど、文字通り夜を徹して読みふけった名作の数々がとりあげられており、懐かしかった。 
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By mutantmogura トップ1000レビュアー
形式:単行本
著者の論証は、矢吹シリーズのミステリでもそうだが、非常に緻密で徹底している。
それが、ときには息詰まるように感じる場合もある。
本書のような論集では、それが特に際だっている。

だが、その密度の高さは尋常ではない。
だから、本書の内容をキチンと理解しようとすると、結構な努力が必要だ。
しかし、その努力を惜しまずに読むだけの価値が本書にはある。

内容紹介は他のレビュアーにまかせよう。
本書で特徴的なのは、あの「容疑者Xの献身」をめぐる論争であり、著者のスタンスが非常によく分かる、という点だろう。
すでに過去の話ではあるのだが、N氏にはじまったあの論争は、現代ミステリを考える上で、意味のあるものだ。
奇しくも先日、綾辻新作の「奇面館〜」を読了した。
この原点回帰のミステリにはそれなりの意味がある。
しかし、現代ミステリが先祖返りしてはいけない、というのもまた事実である。

著者は、自身の論じたことを実作で証明しようというスタンスを固持している。
その姿勢は評価できるが、自身の論説に縛られてしまいすぎるところもある。
本書で著者が論じていることも、もう少し肩の力を抜いて実証してほしい。
著者の評論とミステリ作品をこよなく愛するものとして、切に思うものである。
このレビューは参考になりましたか?
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
矢吹駆シリーズなどのミステリ小説作家でもあり、一連のコムレサーガの伝奇小説、SF小説の作家でもあり、探偵小説の評論家でもある著者の雑誌等で発表された評論をまとめたもの。「セカイ系」ばかりではない。

三部構成となっている。

I 脱格系とセカイ系
II 『容疑者Xの献身』論争
III 探偵小説論の断章

Iでは、タイトルのとおり、本格探偵小説といわゆる「セカイ系、」と言われる作品群との関わりを、実際の作品を題材に、現代社会の背景を交えながら、論じているが、まぁ、なるほどって感じ。というのも新本格と言われる作家たちもセカイ系と言われる作家、作品も大して読んでない自分だからなんだけど、彼の論旨は理解できる(というか馴染みが深い)。

面白かったのは、日本の伝奇小説の歴史に触れていたところ。中学、高校時代、平井和正のウルフガイ・シリーズに始まり、著者自身のヴァンパイア戦争に夢中になった記憶が蘇った。

IIの論争については、東野圭吾自体あまり好きではない自分には、これまた、そうなんだって感じ。大した傑作とも思えなかったけど、そんなにムキになることもないような気がする。

IIIでは、20年以上前にこれまた夢中になったアメリカの私立探偵小説についてのエッセイが良かった。これまた、懐かしさが甦る。
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