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アクの強いキャラクターがコレでもかとばかりに登場しています。
まあ、推理モノとしては期待していないので、こういう大風呂敷は好感が持てます。
まず面食らうのが、流水大説の記述に則った蓮見桃衣『エキストラ・ジョーカー』などと比べると、キャラデザインだった自体もかなり変改されていること。九十九音夢あたりはかなりそのままといえるが、変な口をつけた竜宮城之介や、ヒゲが跳ね上がった鴉城蒼司などはイメージとはかなりのギャップがある。
それだけでなく、JDCが公設であったり、対抗勢力としてのBDC(ボランティア・ディテクティブ・クラブ)の登場、謎の人物・探偵開祖と、まさに清涼院流水のJDCシリーズは原案にしかなっていない、と言っていいほどの改変ぶりだ。
とはいえ、結果的に面白いんだからしょうがない。物語としてのまとまりなどは、清涼院流水のJDCシリーズにはなかったほどしっかりしている。食玩、ひきこもり、拉致、監禁、差し押さえ物件の立ち退き恐喝など、現代的なキーワードが散りばめられているのも大塚英司らしい。
作画も西川キヌっぽい感じもするが(アシスタントが描いたであろう背景は別にして)、味のあるいい絵だし、デッサンも悪くない。
ハッタリ&大風呂敷&奇抜なアイデアの清涼院、サブカル&サイコ&ロジックの大塚、アニメ&マンガ世代の箸井、というケレン味に染まった3人が見事に調和した、なかなかあなどれない作品だ。
カバーが黒と赤の2色刷りで、中の表紙がフルカラーという装丁も面白い。
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