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探偵くるみ嬢の事件簿 (光文社文庫)
 
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探偵くるみ嬢の事件簿 (光文社文庫) [文庫]

東 直己
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

暴力団の幹部が刺殺された!唯一の目撃証言が街中に与えたショックとは!?(「くるみ観音」)北海道来内別市は、原始林の中に突如出現したピンク街。安心して遊べる街だが事件も起きる。そんなとき警察が頼る名探偵が、人気風俗嬢・岸本くるみだ。明晰な頭脳と魅力的な身体で、今日も彼女が謎を解く!大真面目でユーモラス。爽やかな読後感保証つきの連作推理。

登録情報

  • 文庫: 281ページ
  • 出版社: 光文社 (2002/06)
  • ISBN-10: 4334733360
  • ISBN-13: 978-4334733360
  • 発売日: 2002/06
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 本書は北海道の架空の街・来内別市を舞台とした連作ミステリー。来内別市はかつて炭坑で栄えたものの閉山で寂れ、日本一小さな市なった。そこで市長は風俗産業で街を復興させようと実現した。そして主人公の岸本くるみは、その来内別市の「家族風呂ガルボ」に勤める風俗嬢で、巧みな推理で次々と難事件を解決していくが、職業が職業だけに、事件簿も風俗にまつわる事件が多く、今までにない面白さがありました。短編ならではのテンポの良さ、脇役の刑事コンビのユーモラスなやりとり、くるみの華麗な推理と連作それぞれに個性的で面白かったです。東直己の作品としては軽いタッチのミステリーで、異色の作品ではありますが、北海道を舞台として、自然や環境を作品に活かし、東直己の別の面白さも感じられました。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kkuz
形式:文庫
小生も東直己ファンなのだが、(ナンボナンデモ)これは読まなくてもいいだろう。鯨統一郎のような軽いテイストで、鯨統一郎のようなちょっと人を食った謎解きもない。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 これは以前廣済堂文庫から発売され、長らく絶版状態になっていた『ソープ探偵くるみ事件簿』を改題して光文社文庫より新装再版された連作短編集。時期的には、ちょうど処女作『探偵はバーにいる』の発刊された翌年の1993年『月刊小説』に連載されていたものに、1997年廣済堂文庫として纏められたときの書き下ろし二作を加えた作品集ということになる。

 東直己が作家生活のスタートを切り始めた時期の、しかも大変興味深い改題前タイトルの作品集ということもあって、絶版が惜しまれていたのだが、作者が有名になれば遡って再版されても商業的には文句なしという良い例なのだろう。

 すすきの探偵シリーズにおいても、あるいは畝原探偵シリーズにおいても後々取り上げられることになる、カルト教団やAという文化が早くもこの短編集で姿を見せているところなど、まるでその後の作品のための持ち駒の試し撃ちの様相を呈していたりするが、何よりも東作品に共通してみられる優しさの原形がこんなところにあったのだと納得。タフでありながら優しく……フィリップ・マーローの定義通りに作品を送り出している東直己ならではの世界が広がるなかなかにきらびやかな原石の群れである。

 もともとススキノ探偵シリーズはユーモラスな書きっぷりで笑いを禁じ得ない箇所などがてんこ盛りなのだが、この短編集は心優しき天才探偵ソープ嬢のくるみと脇役たちの愛敬たるや相当のものなので、誰もいないところで一人で読まないと、にやにやおじさんや牛乳吹き出しおばさんになってしまうので注意! おかしく、そして哀しい、あくまで庶民の側の正義漢。東ヒーローならぬ、初代東ヒロインの活躍ぶりを是非とも読んでいただきたい。
 

 ちょうど軽探偵シリーズというイメージで戸梶圭太が『ご近所探偵TOMOE』を今年やっぱり薄手の文庫シリーズでどこどこと出版したが、けっこうこのくるみ嬢の影を引きずっているのではないか? と思える節もあったりするのは勘繰り過ぎか? ほとんど作者の理想的女性でもあると思われるくるみ。登場の仕方はシャーロック・ホームズばり。一度会ったら忘れられないこと請け合いの名探偵である。

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