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排出権取引は地球を救えない! (光文社ペーパーバックス)
 
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排出権取引は地球を救えない! (光文社ペーパーバックス) [単行本(ソフトカバー)]

藤井耕一郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「地球温暖化」を防ぐために考えだされたのが「排出権取引」であることは、みなさんもご存知のことと思う。二酸化炭素などの温室効果ガスを減らすため、各国はあらかじめ削減目標を決めている。この目標に達しない場合、「排出権」なる権利を売買することで「目標達成」とみなすことができるわけだ。だが、排出権取引というのは、どう考えても金持ちである日本を「引っかけて」カモにする、言ってみれば「市場原理主義」の悪いところをかき集めたような制度だ。まさに世界を恐慌に落とし込んだサブプライムローンと同じなのである。しかも、そのメカニズムの複雑さにつけ込んで、シカゴ、ロンドン、ニューヨークといった胴元だけが儲かるような腹黒いビジネスとなっている。冷静に考えれば、排出権取引なんか即刻止めるべきなのだ。さもないと、日本はただ食い物にされ、カネを巻き上げられて終わりである。アメリカの希望を背負ったオバマ大統領が主張する「グリーン・ニューディール」とは、まさに日本をはめるための渾身の一撃なのである。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

藤井 耕一郎
1952年、北海道生まれ。編集者などを経て、科学ジャーナリスト。デジタル家電製品やインターネットに関しユーザーを軽視した企業社会の問題点やIT化がもたらす弊害を、平易に鋭く指摘する手法には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 292ページ
  • 出版社: 光文社 (2009/3/24)
  • ISBN-10: 4334934609
  • ISBN-13: 978-4334934606
  • 発売日: 2009/3/24
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:単行本(ソフトカバー)
 日本政府は09年3月、ウクライナから3000万トン、チェコから4000万トンの排出枠を購入しました。購入額は、他国との交渉への影響を避けるためとして公表していません。伝えられるところでは、排出枠の価格は、金融危機の影響で08年夏の3分の1程度だったため、買い時と判断したとのこと。そうだとすればご同慶の至りですが、政府がいつも有利な判断をするとは限りません。それは年金資産の運用成績などを参照するまでもありません。チェコとウクライナに支払った金額は、合計で1000億円近いと聞きます。時期や判断が違えば同じ排出枠に3倍の3000億円必要だった計算です。その差2000億円。真面目に日々省エネに取り組むのが馬鹿らしくなるようなマネー・ゲームの世界です。
 本書は、こうした「排出権取引」の制度的不公正さや取引参加者の思惑をえぐり出しています。著者の立ち位置の温暖化懐疑論、ゴアいんちき説などについては到底同調できない読者も多いにちがいありません。用語法や文章も決して分かり易くはないですし、英語表現がやたらと併記されているのも意味不明です。しかし、温暖化問題を考えていく上で、こういう視点、考え方もあることを知るのは有意義といえます。
温暖化ガス削減の中期目標をめぐり、「(4%増などという)目標では世界の笑いものになる」「野心的な目標で志を示せ」と環境相の鼻息は荒いです。でも、その類の情緒的アプローチでは、それこそ笑いものにされるようなシビアーな現実があることを気づかせてくれる本です。温暖化防止の世界はきれいごとじゃないです。
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