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掏摸(スリ)
 
 

掏摸(スリ) [単行本]

中村 文則
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第4回(2010年) 大江健三郎賞受賞

内容紹介

東京を仕事場にする天才スリ師。
ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎かつて一度だけ、仕事をともにした闇社会に生きる男。
「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前が死ぬ。逃げれば、あの子供が死ぬ……」
運命とはなにか。他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の想い、その切なる祈りとは。
芥川賞作家がジャンルの壁を越えて描き切った、著者最高傑作にして称賛の声続出の話題作!

登録情報

  • 単行本: 175ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2009/10/10)
  • ISBN-10: 4309019412
  • ISBN-13: 978-4309019413
  • 発売日: 2009/10/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 76,397位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
天才スリ師の西村は、かつて一度だけ一緒に仕事をした「最悪の男」と呼ばれる木崎と
再会する。木崎は、再び彼に仕事を強要する。与えられた三つの仕事を期日までに
こなさなければ明日はない。天才スリ師の腕は、おのれ自身を救えるのだろうか・・・。

読んでいて、黒くドロドロしたものを感じる。登場する人物全てが救いのない環境に
置かれている。はい上がりたくてもはい上がれない。その絶望的な状況に、読んでいて
暗い気持ちになる。主人公と最悪の男木崎。仕事を強要する者される者。危うい関係は
いったいどうなるのか?ラストまで一気に読ませる面白さはある。ただ、登場人物ひとり
ひとりの描写が希薄なため、具体的なイメージがなかなか浮かんでこないのが残念だった。
ラストは余韻を残すものになっているが、こういうパターンは何度か見たことがあるので
斬新さは感じられなかった。作者の意図も分かりづらく、曖昧な印象を受ける作品だった。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 一本の映画を見ているよう。 スリが主人公だから 感情移入しないように気をつけて読んだがムリだった。

 主人公は 自分で決めたキマリ事があるようで、それを守る。
金持ちしか狙わない。 取った財布は 心なく破棄することはしない。カード等は現金に換えようなどと試みない。
 カモを、さげすんだり、うらやんだりと 余計なことは口にせず、発する言葉はムダなく短い為、キレ者の雰囲気。 身なりも良い。頭脳のスマートさが漂う。
(映画化になったら、俳優さんの声が気になるところ)

 善良な老夫婦を狙ったシーンは、その後の 二人の落胆を想像せずにはいられなかった・・・が主人公はあくまでもクール。
 「泥棒にも三分の道理」などでうかつに心許すことのないよう、用心しつつも、主人公が危ない依頼を受けた場面では、うまく切り抜けられるかハラハラ。

 以前つながりのあった、石川という男がスッた一千万円の行方は、石川の性格の独特な一面を表しており、この男もどこか律儀で 主人公と共通する部分を持つ。
 店の中で母親にぶたれた子ども(他人)が笑みを浮かべるところで主人公が、子どもの心理を察する場面がある。そこで最も共感した。
(怒られた子が 少し笑い顔になってしまうのは 相手を馬鹿にしている訳でなく、おそらく自己防衛本能や恥の心などが複雑に絡みあって出てしまった表情だと思うから。)

 母の客から暴力を受けた子どもの傷ついた心に、自然治癒力をつけさせるかのように接する主人公には親しみを感じた。
寒いのか、クセなのか 足をこする子どものしぐさが実にリアル。

    ひとすじ残す 終わりかたは 印象に残った。  ラスト9行が 特に。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
エンディングと、悪を正当化していない点は好きです。

腕利きのスリが、巨悪な力に翻弄される話です。
主人公がスリを行う場面は緊迫感があってなかなかです。

特に、後半の見せ場のスリ・シーンはスピード感がありました。
スるときの手元のアップ、被害者の挙動、周囲の喧騒、
スリ師と被害者のツーショットのなどなど。
手品をいろんな角度から撮影しているカメラのようなイメージです。

しかし、全体としては私は物足りませんでした。
表紙や書き出しの文章イメージから、
アニメのデスノート的知能戦や、
展開が次から次へと変わるストーリーと期待しました。
一方で、話の展開がやや強引な気もしました。

主人公が自分の運命や言動を思い返すシーンは頻繁に出てきました。
これはスリの場面と、あえて対比させているのかな?
でも抽象的(詩的?)な表現の出てくる部分が少し眠たくなりました。
主人公が物思いにふける後半の場面です。
登場人物のキャラクターが薄いので、イメージしにくかったです。

私は複雑な段取りのスリ場面もイメージしにくくかった。
ストーリーは別にしても、これは映画向きかなとも思いました。
でも実写にすると犯行場面の映像化が難しいかな。

SFや時代物でなく、現実世界の話ですが、
イマイチ、物語の世界観がふわっとしている印象でした。
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最近のカスタマーレビュー
緊張感がなくて軽い。
男の悲哀感や厭世観が感じられないため、緊張感やスリルに欠ける印象。
女性の描き方、セックス描写は苦笑するほどステレオタイプ。... 続きを読む
投稿日: 14日前 投稿者: ぐりりん
筆者最高傑作?!
中村文則氏の小説を読むのは今作で6作目ですが、この『掏摸』が最高傑作だと私は感じました。... 続きを読む
投稿日: 21日前 投稿者: Lucy
時間を忘れました。
思っていたより、波長が合いました。

ダメとわかっている穴にわざわざ落ちようと
自虐的な行動にでてしまう。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: bb-bon
大江健三郎が何を選んでいるか審査してみましたが
かなり暇な作品を選んでいた。
『銃』に比べて終始緊張感がない。買って損した。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: アクアク
掏摸 ってこう書くんですね。
主人公のだめっぷりが嫌いな人は嫌いに
なると思われる小説です。

スリというテーマは今までにないけど非常に... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: ロッパーヨ
微妙な印象
読み物としては楽しめたが、中村文則作品としては微妙な印象だ。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: poseidon*
失望した
木崎が、倒れて死のうとする主人公に「お前は、これから面白くなる世界を見ることができない。−−−−−これからこの国は面白くなるぞ。-----略-----大きく変わる... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: ミステリーマニア
単に小悪党が大悪党に弄ばれたと言うだけの話〜読み応えがない
神が持つ絶対的な二面性である「崇拝と畏怖」の内、畏怖の面を強調した「底知れぬ悪意」とそれに操られる「運命」をテーマにしたものらしい。作者はドストエフスキーを意識し... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: 紫陽花
緊迫感に溢れる作品ではあるが
本書の主人公は現代の日本にはそれ程いないと思われるプロの掏摸(スリ)だ。冒頭から仕事をする場面が描かれるが、スリの手法や実行者の心理状況などが緊迫感を持って描写さ... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: スイート・サイエンス
都会の裏街道を生きる主人公の孤独が切ない
どなたかも書いていますが、映像を読むような小説です。
それもずっと暗い夜のシーンのように(実際は昼間のシーンでも)錯覚して脳裏に... 続きを読む
投稿日: 2010/4/26 投稿者: ちゃーすけ
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