「パソコンの動作が鈍い!こりゃパソコンのどこかは知らんが壊れてるんだ。これを機会に新しいのを買おうかな。最近パソコン安いし」なんて思ってる方、ちょっと待った!
まずは本書を手にとって目次だけでもいいから読んで欲しい。
どうやら機械の損傷ではなく、パソコンに蓄積された「無駄なものや機能」が遅さの原因になっていることがわかる。さらには、整理整頓してシンプルにしたりさえすればパソコンは快適に動くんだぞ、ということもわかる。じゃあ、どうすればそうなるかというのを説明することが本書のメインになっています。
本書はパソコンの専門用語もでてきます。例えば「デフラグ」「スワップ」「仮想メモリ」「レジストリ」「スタートアップ」。なんじゃそりゃ!?と顔をしかめたくなります。しかし、用語が苦手でも大丈夫です。難しそうな言葉は大体説明してくれてますし、実際に快適化するための操作を行う前にも、言葉の意味やその作業をする理由などを図やわかりやすい例えを使って説明してくれます。その様に作業前の準備体操が用意されていますので、もやもやした気持ちで作業することがありません。
また、パソコンの見えない部分に対処していくだけではなく、デスクトップは単色だけのシンプルなものにしておけば派手な画像を読み込むことがないのでパソコンの起動が早くなる、また、遅さの原因は使っている人も含まれるということから、キーボードでのショートカットの仕方などパソコンを使用する際の自分自身の動きを速くしつつ、どうやっていかに目的地まで効率よく無駄をなくし到達できるかということも説明してくれます。
パソコンに関して扱っているから、さぞお堅い文章なんだろうと思われるかもしれませんが、パソコンも使い続けると不要なものが蓄積していくことをパソコンもメタボリック症候群になるのだと言ったり、自動で行われるウィルススキャンが作業の邪魔になるときがあるというところでは「実際、急いでいるとき呑気に(と感じる)ウイルススキャンなどをはじめられて動作が遅くなると「今やることじゃないだろ」とパソコンを叱りつけたくなる」など、パソコンの専門家にしては案外感覚的なんだなと、おかしさと安堵がいりまじり、妙に著者に親近感を覚えました。そこが全体の文章の読みやすさにつながっているのでしょう。
普段パソコンといえば、DVD観て音楽聴いて、あとはサイト巡りと動画閲覧のためのものでしたが、本書のおかげでパソコンの働き方という新たな要素を知るきっかけになりました。ある人の名前と顔ぐらいしか知らなかったけど、いろんな性格も知ることによって付き合い方が楽しくなった、そんな感じに近いです。
快適なパソコンライフを楽しむため、パソコンのやつもがんばってるんだからたまにはちょっとお掃除してやるかな、なんて思えると付き合い方も楽しくなって
くるんじゃないでしょうか。
補足です。この本はWindows XP向けに書かれていますが、Vistaでもほぼ同じ作業手順でできました。ただ、すべての作業を試しているわけではないので注意してください。