ドイツ軍捕虜の実態をするどくえぐった傑作。
対戦末期多くのドイツ軍兵士がロシアの捕虜になることを恐れ、西側や中立国
へ脱出しましたが、その先はけして幸福ではなかった。
スウェーデンからロシアへ送り返されたものもいるし、(国際法違反)
西側捕虜収容所も地獄のような待遇だったらしく、餓死者続出。
唯一の救いは西側諸国は冷静になるにつれ待遇の改善が見られ、英国では
捕虜と市民の結婚までよく見られた風景となったことでしょう。
おもしろいのは五味純平の小説などでは、ロシアの捕虜収容所におけるドイツ軍兵士は、
情けない日本軍に比べ秩序だち誇り高かったと書いてあるのに、ここでは
まったく逆で日本軍の侍魂の前ではドイツ軍捕虜は情けなかったと書いてあること。
国をまたいでも隣の芝生は青く見えるということでしょうか?