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挾み撃ち (講談社文芸文庫)
 
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挾み撃ち (講談社文芸文庫) [文庫]

後藤 明生 , 竹田 信明
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

20年前に北九州から上京した時に着ていた旧陸軍の外套の行方を求めて、昔の下宿先を訪ねる1日の間に、主人公の心中には、生まれ育った朝鮮北部で迎えた敗戦、九州の親の郷里への帰還、学生時代の下宿生活などが、脱線をくり返しながら次々に展開する。
他者との関係の中に自己存在の根拠を見出そうとする思考の運動を、独特の饒舌体で綴った傑作長篇。

内容(「BOOK」データベースより)

「あの外套はいったいどこに消え失せたのだろう?」―遠い昔に失われた一着の外套を探して、〈記憶の迷路〉を巡る“わたし”。その記憶と現実とに挾み撃ちされた姿を通して、鋭く現代の存在の不安を描出した問題作。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 296ページ
  • 出版社: 講談社 (1998/4/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061976125
  • ISBN-13: 978-4061976122
  • 発売日: 1998/4/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dilet
形式:文庫
筆者がゴーゴリの強い影響を受けているということで、実際、ロシア文学を読む時に感じるような、静かな迫力といったものを感じました。

特に劇的な事件が起こるわけではなく、ただただ「外套」をめぐって主人公が動くだけですが、その過程において、実にゆっくりと、様々な回想などを挟みつつ、過去が再訪され、そこにいた人たちが再訪される、それが読み終わる頃からじわじわと不思議な感触となって残っていきました。実際、少し前に読んだもので、何か印象的な場面が残っているとかいう感じではないのですが、むしろ何気ない場面がなんとなく残っていたりします。

現実/虚構のようなテーマが好きな方も楽しめるのではないでしょうか。

このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukiwa
形式:文庫
すごい小説なんだろうけど、結局3割も理解できずに読み終えてしまった。外套探しが目的かと思いきや、とつぜん過去の回想に入ったり、脈絡のつかめない物語を入れてくる。意味不明なストーリー。今の僕には未だ早いと感じました。
そして物語の最後の部分、「わたし」が旧跡を訪ねる人々を想起し、何故?と自分自身に問いかける場面。あそこだけは少し共感しました。共感というか「確かに何で僕はこう感じてしまうの?」という疑問の共有でしょうか…。
最後の武田氏の解説が物語を読み解く鍵になるんでしょうけど、おそらく解説を読まなかったら「すごい小説なんだろうな」とも感じなかったと思います。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 この小説における〈現在〉と〈過去〉の挟み撃ちは文学における挟み撃ちでもあるのだろう。しかし書かれた言葉に縛られながら、ある種の諦観とともに冒頭で否定的条件を羅列させる(裏を返せば書かれていないものを見出そうとする)この小説において、「外套探し」とは果たして副次的なものなのだろうか。蓮実重彦が指摘している「反ナルシズム」は途中、物語が一瞬混迷したことによって断ち切られたのではないか。
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