「振り仮名」の歴史をたどっていくというのが本書の趣旨ですが、出てくるのがいきなり、匂艶と書いて「にじいろ」と読ませたりする「サザン」の歌詞。
続いて『吉里吉里人』の方言ルビや、マンガに出てくるルビなどが取り上げられたりと、まぁそんな感じで、肩肘張らずに楽しめる一冊です。
(それにしても、無茶なルビつけるよなぁ、サザン・・・笑)
考えてみればものすごくユニークな存在である「振り仮名」。
その歴史は日本書紀までさかのぼれるというのだから、相当に古い。
そして、平安、鎌倉、室町、江戸、そして明治から今に至るまでの歴史が語られるわけだが、それらを通して読んでみての感想は、振り仮名というのは意外と「融通無碍」だなぁ、ということだった。
やたらと凝った読ませ方をしたり、右だけでなく左につけてみたり、英語につけてみたり・・・。
そう考えると、「宇宙」と書いて「そら」と読ませるなんて、振り仮名の使われ方としてそれほど突飛ではない気もしてしまいます。