42歳の現役高校教師にしてピアニストでもあるという経歴に惹かれ、本書を手に取ってみた。
読んでみて、一番残念に思ったのは、私の学生時代に、このような本に出会えなかったことである。
まさしく、当時の私は、楽曲分析のない「機械的練習」に嫌気がさし、いつの間にか、当時習っていたヴァイオリンから離れてしまったのだった。
一見単調に見える練習でも、その練習の意味を見いだすことが出来れば、練習を続けることが出来る。それこそが、「考える練習」の楽しさだ。
今、ピアノを習っている人、上手くなりたい人、そして、上手くなるために頭で考えることをいとわない人にとって、本書は、最初に手に取るべき基本書となるだろう。
なお、本書は、楽譜が読めることを前提にしているので、注意して下さい。