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指揮者の仕事術 (光文社新書)
 
 

指揮者の仕事術 (光文社新書) [新書]

伊東 乾
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「指揮者ってどうして必要なんですか?」----こんな質問をいただいたときは、「仮に社長さんがいなくても、工場で職人さんは製品を作れますね。でも優れた経営者がいれば、品物の売り上げを百倍にも千倍にも伸ばすことができるでしょう?」と答えることにしています。実際オーケストラの指揮者って、そういう存在です。優れた指揮者は演奏家集団の持つ力を百倍にも千倍にも高めることができます。でも、下手をすれば百分の一にも千分の一にもしてしまう。それが指揮のコワいところです。でも、これって音楽に限らずいろんな分野の仕事のリーダーに通じることですよね?
この本では、そんな指揮者の仕事の実際と「総合力」の秘密をご紹介したいと思います。

内容(「BOOK」データベースより)

弦が切れる、打楽器が床に落ちる、管の内部に水蒸気が詰まる、オペラ歌手が歌を間違える…そんな時こそ指揮者の出番です!現役指揮者だから語れる「自ら音を出さない音楽家」のリーダーシップ論。

登録情報

  • 新書: 268ページ
  • 出版社: 光文社 (2011/1/18)
  • ISBN-10: 433403604X
  • ISBN-13: 978-4334036041
  • 発売日: 2011/1/18
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.9 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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By pecan
日経ビジネスオンラインなどにもよくコラムを書いておられる、指揮者、東大准教授の伊東乾さんが書き下ろした仕事術の本ということで、指揮者がオーケストラをまとめて総合力を発揮するための方法を学び、ビジネスシーンにおいてリーダーが持つべき信条や仕事術を学びたい、と思って買ったのだが、いい意味で期待を裏切られた。

一つ一つの内容が非常に濃いのだ。指揮における関節の動き、バーンスタインやブーレーズのリハーサルの様子、第9交響曲の歌詞に秘められたべートーヴェンの真の思い、ヴァーグナーが設計したバイロイト祝祭劇場の音響効果・・。作者が実感したことが生の言葉で語られ、実に面白い。

ただ、これらの内容を一般の仕事術に落とし込もうとするところはかなり無理があると感じた。なぜこんなにオリジナリティに満ちて面白い内容を「仕事術」の狭いカテゴリに収めなければならないのか。出版社の企画ミスだと感じた。
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本が売れるか売れないか、という不安な気持ちはよく分かるが、こういう音楽コラムが書ける著者の作品を「仕事術」という企画でくくったのは大失敗だったと思う。

なかなかこういう音楽コラム・音楽論が書ける人っていないので、読者は狭められる恐れはあるものの、もっと純粋な音楽本にしたほうが圧倒的に面白かったのにな〜、と残念に思います。
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By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
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「芸術には、唯一の答え=正解は存在しません。あるのは、無数の正解か、ないしは無数の誤答です」。

指揮者とクラシック音楽の本である。指揮者で東大准教授。とにかく、論理的で鋭い分析力に感心させられる。指揮者の筋肉の正体。ピアノと弦楽器に通じていることの重要性とその理由。拍とテクニックの関係。正確さと豊かな表現の微妙な違い。プロ集団のオーケストラを統率するために必要な能力。

カルロス・クライバー、バーンスタイン、ブーレーズといった多くの有名な指揮者の練習を見ており、その特徴やエピソードを述べているところは、クラシック音楽ファンの一人としてとってとても興味深かった。

また、ベートーベンのいわゆる「第9」の歌詞の深遠な解説には唸らされた。その「第9」に熱中して研究し、22年ぶりにドイツで再演した上に多くのものを学んだワーグナーの楽曲の仕組みと専用ホールのカラクリの話もある。

ただ、「指揮者の仕事には、あらゆるビジネスに応用可能なテクニックが詰まっています」と書かれている通り、一般の社会人の仕事との共通点や使える点を強調したりしているところが多くある点についてはちょっと違和感が残った。少なくとも、そちらの意図ではそれほど楽しめなかった。この本が面白いのは、純粋に指揮者とクラシック音楽の本だという点においてである。
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