この本が出た頃「前作(天に勝つべし)以来かなり史実を研究したらしい」という噂を耳にしました。
ところがドッコイ!
相変らず史実と想像の混同・・・
edupatさんのコメントが全てでしょうね。
新田小説と映画の影響で両大尉が簡単に比較されてしまっている。
そして単純に「リーダーはこうあるべき」と言う論者が出てきたのも亦事実。
こういうリーダー論モノには史実は絡めずに割り切って捉えるしかないと思われます(溜息)
「もしも福島大尉が210名を率いて23日に青森から出発していたら全員の無事は考え難い」と地元の研究者も語ってます。(理由は人災ではなく飽くまでも天災)
筆者は福島大尉を畏敬崇拝している様だが、なぜ嚮導人に口止めしたり、実家に保管された資料を封印したのかをも研究し、その意味を正確に捉えて頂きたい。
案内人を雇い、充分な装備で八甲田に行けば「必ず成功する」ものじゃない事が判るはず。
そして死人に鞭を打つ発言をやめ、史実探求には触れず、大人しくリーダー像だけ論じて頂きたいものである。
このリーダー論をきっかけに八甲田雪中行軍遭難事件に初めて触れる方々の混乱も危惧されます。
八甲田山麓には未だ凍死者の御霊が彷徨っているそうです。
その原因は自分等の上官が意図も簡単に無能呼ばわりされているが為に成仏できないからじゃないでしょうか・・・?