著者が現代のプロモーターとして、また偉大な父の後継者として
活躍する中での葛藤と、父の思い出話が綴られている。
また、坂田に対する愛情と期待が率直に吐露されている。
では私が知りたかった事件、問題の真相はと言うと、肩透かしと
言わざるをえない。
父の毒入りオレンジ事件については、和解というグレー決着について
は父を信じるしかないと。
亀田問題についてはワイドショー並みの情報量であり、実際の
史郎氏とのやり取りも明確ではない。自らのコントロールの拙さ
とする潔さで、ほとんどのことを完結してしまっている。
真相として一番はっきり書かれていたのは、亀田事件の最中に激ヤセ
した著者の健康状態と酒との関係。
「真相」を題名にするなら、読者の知りたい細部に切り込んで欲しかった。