先日、ディック・フランシスが亡くなりました。
彼の作品は殆ど読んでいます。訳者の菊池光さんも含め、いかにも英国風のストイックな語り口が
とても好きでした。殆どの作品は再読しています。
近年は、息子さんとの競作となり、訳者も変わってはいますが、この「拮抗」も相変わらずのディック・フランシス節は
変わってはいないかと思います。
巧みなストーリー展開、競馬にまつわるあれこれ、家族(父、妻、祖母、祖父)との葛藤などが見事に絡まって、
最後まで飽きさせません。
ただ、最近の作品は初期のものと比べ、キャラクターの立った主人公や、強烈な悪役の存在が薄まっていることは事実かと思います。
今後は、フェリックス氏の作品ということになるのでしょうが、そのあたりを如何に作り出すかを期待したいところです。
ともかく、私はディックフランシスの作品に出会えて幸せでした。今後も、何度か再読させて頂くことでしょう。