何かと話題の多い今作品。CD内に封入されている、マトモスの書いた解説はかなりニュートラルで、読めば、ばっちり理解できるライナーノーツだと思う。ビョークも言っていた通り、主役ではなく名脇役、「静」を意図的に配置した音楽。金閣ではなく、銀閣。音的には、ダンサーインザダークのイントロの太い吹奏楽の音が船を現し、子供の声はヴェスパタイン、スロートヴォイスはメダラから、ハープはデビューから・・・(ホモジェニックのプルートのような曲も一曲ある)と、ビョークの特徴をフルに生かした音群。キャッチー(シングルカットできそう)なのは、3曲目ambergris marchと10曲目cetacea。(3.の歌入りが10.)教会のような敬虔さ、綺麗なミュージックボックスの音色。また、蜜がとろけて魅惑的な一曲に4のbath。これは、映像にぴったりだった。ハイパー・ダブな一曲に、8.storm。まさに、夜の海、難破船。なにしろ、書き下ろしだし、真のビョークファンには楽しめる1枚でしょう。グレイテストヒッツのみの方は、買って後悔するでしょう。