ホラーは苦手です。夜トイレにいけなくなるし。
でも怖いもの見たさでこれを読んだ感想、この本のホラーは単に怖いんじゃなくて驚き。それに加えてまるで自分が悪いことをしているような言いようの無いゾクゾク感。
とにかく筆者の文章展開に、あっと感嘆の声が漏れてしまう。もちろんそれには最初から自分の思い込みで読んでしまっていたことに対する一抹の悔しさも含まれている。
あれ、これは単に自分の読解力に問題が?いやいや、きっと皆さんも驚くでしょ?「え!?」って、それこそ「目がガラス玉に」なるでしょ?なるはず、なるはず。
だから本書のどの物語も、夢中になる。
その中でも自分が1番好きだったのは「コール」。これはぜひ読んでほしい。最後の一文にぐっときました。涙が出そうになったよ。
とにかくこの「コール」は。読み終わったあとの安堵感と空虚感がたまらなく切なくなるんです。目に映る世界はこれ以上ないくらいキラキラしてるのに、行き場を失った自分の心が一人ぼっちでうずくまっているような、あの錯覚に落ちる。