タイトル、パッケージ、出演者、スタッフ・・・どれを取っても、こんな映画観ることになるなんて思っていませんでした。
いい映画です。
学生時代に、図書館の奥のカビ臭い書庫で、これまたカビ臭い本を引っ張り出して読んでいた頃を思い出しました。
残された文書・書物から、作者の思想、人生を再構成、追体験すると言うのが文科系の研究の典型パターンです。最近ではこの手の研究はあまり評価されなくなっていますが、この映画を観て、これが文科系の研究の王道のような気がしました。文字から今は存在しない作者を想像、創造するというのは、宗教にも近いものがあるような気がします。
ウエッブ2.0時代の覇者、グーグルのネットによる集合知という考えがひどく子供っぽく思えてきました。別に出版社などの、オールド・エスタブリッシュメントの味方をする訳ではありませんが、個人の想像力、創造力は、情報を何テラバイト集めても、比べられるものではありませんね。
ネットに対するリアル・ワールドというものについて考えさせられました。ネット・ワールドの儚さは、インフラではなく、リアル・ワールドとの接点にあるような気がします。
偶然観た映画がこんなにいいものなんて・・・
少なくともグーグルの検索履歴システムからは、この映画に出会うことはなかったと思います。それともシステムで乱数でも発生させて、偶然まで創ってしまうのでしょうか?