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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
グリーンの最高傑作のひとつ,
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レビュー対象商品: I Want to Hold Your Hand (CD)
ブルース・フィーリング溢れるプレイを持ち味にデビューしたグリーンだが、1963年から65年にかけて新主流派との競演を繰り返す。本作『抱きしめたい』は、それらのレコーディングの最後に録音された作品である。まず、選曲が非常にバリエーションに富んだものとなっているのも特徴だ。当時流行したビートルズやボサノヴァを積極的に取れいれようとする姿勢が見える。タイトル曲のアレンジはラリー・ヤングあたりが考えたのだろうか。カバーが多い同曲の中でも圧倒的に個性的だ。グリーンは他のアルバムでも、パーカーナンバーからカントリー、JBナンバーなど多彩なタイプの曲を演奏している。おそらく人がやっているものをすぐ取り入れたがる性格だったのだろう。 全体的には、グリーンの作品の中では地味な印象を受ける。しかしよく聴けば、これはグリーンの魅力がたっぷり詰まった、全く隙のない傑作であることがわかる。 まず一曲目のタイトルナンバーが素晴らしい。くつろいだ雰囲気の中で、グリーンはその肉感的なトーンでシンプルなフレーズを次々に繰り出している。ギターの音が多少詰まっていてもお構いなし、それさえ魅力的に聞こえる。モブレーも全盛期こそ過ぎているが、よく歌ったいいソロをとっている。 二曲目の「スピーク・ロウ」ではエルヴィンを含めたメンバー全員が疾走し、三曲目、六曲目のスタンダードでもグリーンは充実したソロを聞かせる。 注目したいのは五曲目の「何か素敵なことが起こりそうな予感」。あまり取り上げられることのない曲だが、これぞジャズギタリスト、グラントグリーンというソロが聴ける。いい意味で力の抜けた演奏で、シンプルだが全く無駄がない。 コマーシャルな作品と言われることの多い本作だが、グリーンの魅力を余すところなく伝えてくれる、愛すべき傑作である。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
CORCOVADOを聴こう,
By nuages.himeji (兵庫県、姫路市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 抱きしめたい (CD)
ボサノバが好きジャズが好き。4曲目に収録されてるジョビンの名曲コルコヴァドを聴こう。エルビンのドラム、グラントグリーンのギターでこんなにカッコよくなるのだ。ジョビンの演奏も素敵だけれどもジャズマンの演奏するボサノバもこれまた素敵。是非聴き比べてみてはいかかが?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
玄妙な浮遊感,
レビュー対象商品: I Want to Hold Your Hand (CD)
グラント・グリーンの1965年作。彼は一番好きなジャズギタリストなんだが、やはりこうして聴くとなんとシンプル(!)。特に超絶技巧を味わえる場面には出逢えない。その変わりハイセンスでクリアなフレーズ、その後からじわじわっと温もりが湧いてくるところが最高だ。 ビートルズやボサノヴァも取り上げている一枚だが、それは流行り物が好きなんじゃなくて単に境界線を決めてないだけ。そう考えるとさ、 彼ほど自身のスタイルと時代が求めたものがズレてるプレイヤーも本当に珍しい。でも価値や意味もそこにあるよ。マイルスやトレーン みたいな孤高の創造性はもちろん男として惹かれるが、そのジャズの大創造時代に、こんだけ一本気なスタイルを貫いたところに 感銘を受けない奴は男じゃないよ。 話はズレるが、結局僕がモーガンのトランペットが大好きな理由もそこらへんにあるなあ。創造性の中で忘れられたジャズ本来の温もりや 心地好さがあるから好きなんだ。彼はリアルタイムで評価された稀有な例だが。グリーンは後の再評価ムーヴメントで初めて正当に評価 された人。ジャンルの流動化が進んだ先に判る良さだなあ。肩肘張らず聴ける浮遊感。
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