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折れた魔剣 (ハヤカワ文庫 SF (1519))
 
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折れた魔剣 (ハヤカワ文庫 SF (1519)) [文庫]

ポール・アンダースン , 関口 幸男
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

エルフ、トロールなど仙境の民がいまだこの地上に住んでいたころ、イングランドの強者オルムに初の息子が生まれた。だがその赤ん坊は、ある夜エルフの大守に連れ去られ、華麗な魔法の国でやがて屈強な戦士へと成長していく…彼スカフロクと、オルムのもとに残された取り換え子ヴァルガルド、この重い宿命を背負った二人の対決は、ノルンの三女神の紡ぎだす生と死の糸をたどって、栄光と悲劇の一大英雄叙事詩を展開する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

アンダースン,ポール
1926年ペンシルヴァニア州生まれの北欧系アメリカ人。ミネソタ大学で物理学を専攻。在学中からSFを書きはじめ、1947年に『アスタウンディング』誌でデビュー。科学者志望だったが、就職難のためプロ作家の道を選択。以来、五十数年にわたるキャリアの間に、『脳波』『タイム・パトロール』『百万年の絵』など60冊を超える長篇と多数の中・短篇を発表。ヒューゴー賞を7回、ネビュラ賞を3回受賞。ハードSFからスペース・オペラ、ユーモアSF、ファンタジイにいたるまで作風の幅広さには定評があった。2001年7月、死去。享年74歳

関口 幸男
1935年生、広島大学教育学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 445ページ
  • 出版社: 早川書房 (2005/6/9)
  • ISBN-10: 4150115192
  • ISBN-13: 978-4150115197
  • 発売日: 2005/6/9
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 382,904位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 4.0 懐かしいながらも,新しさを感じるハイ・ファンタジー, 2005/11/10
レビュー対象商品: 折れた魔剣 (ハヤカワ文庫 SF (1519)) (文庫)
1954年に世に出た同作品ですが,同年にかの「指輪物語」が出版された
古い作品です。以前より手塚一郎氏(作家,ベーマガライター出身)の
強い推薦もありかねてより読んでみたいと思っていたところ,今回2005
年に再販となったため,即購入しました。

北欧・ケルト神話をモチーフにしながら,独自の世界観をつくり出しつ
つ,エンターテイメントとして本来神話には不在の登場者の内面の葛藤
や精神的価値観を描写しており,訳者の技量もあり楽しめる作品です。

良かった点は
1.北欧神話,ケルト神話の世界観をベースにしながらも,適度に世界
 観について説明を挿入することで,間口を広げた物語構成
2.上記神話に多少でも知識がある読者に対しては,より没頭できる世
 界観/設定と,小話(失礼)の数々
3.古臭さを感じさせない壮大なストーリーと,現代にも通じる運命に
 翻弄される人間という卑小な存在の描き方

良くないかな,と思った点は
4.出版元がSF文庫と銘打ちながら,完全なファンタジー小説
5.緻密かつ繊細な物語ゆえ,上記神話への造詣が全くないと,半減す
 るであろう内容そのもの(仕方ないといえばそれまでですが)
6.結末については賛否両論あるかと(私は賛成派ですが)

個人的には文庫本3冊位のボリュームでこれを書いて欲しかったような
気がします。世界観に魅力がある同作品,文庫本一冊で終わってしまう
のはちょっとさみしい気もしました。

とはいえ,近年のライトファンタジーに飽きた方には,読み応えのある
骨太のストーリー,お勧めです。後書き(解説)にもあったように,
後年この作品が高名なマイケル・ムアコックに影響を与えた,という
くだりも納得できる完成度です。

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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 完成度が高い大人のためのファンタジー, 2002/4/24
表題は北欧神話にある「魔剣テュルフィング」のことで,これを振るうものに必ず勝利をもたらすが,最後に持ち主を滅ぼすという呪われた剣.主人公はイングランドに住み着いたヴァイキングの息子スカフロク.彼は生まれてすぐにエルフにさらわれて育てられる.物語はスカフロクとそのトールの取り換え子ヴァルガルドが,神々の駒として戦うエルフとトールの戦いに巻き込まれて因縁の死闘を演じる様を,主に北欧神話に基づき,さらに種々の伝説を絢爛豪華にちりばめて描かれている.大人向けのファンタジーで,救いのない悲劇でもある.完成度が非常に高くお薦めである。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 神話好きにはたまらなく, 2005/8/3
レビュー対象商品: 折れた魔剣 (ハヤカワ文庫 SF (1519)) (文庫)
エルフの取り替え子スカフロクの彼に授かれた魔剣が神々の運命の鍵の一つとして書かれた冒険譚

北欧の民話と神話の一説として語られてしまいそうな創りは感触としてはワーグナーの各戯曲に近い。
各シーンに引用された神話要素には、わかる人は思わずほくそ笑まずにはいられない。
同時期に発表されたという「指輪物語」はいささか世界感を把握するのに時間を有すので挫折者が多いことを思えば、この作品は元ネタがあるぶん、世界にすんなりと入り込める。

個人的な希望をいえば
無駄に介入してくる神様タチの暗躍を某ラグナログまでシリーズ化してくれたら・・・と思わずにいられません。
神話スキーにはお薦めの逸品ではあります。

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