2008年9月のリーマンショック以降の全世界的な金融危機の中、金融界にどのような混乱と騒動が起き、報道の裏側で金融マンたちがどのように奔走していたかを克明に描く前半。
そして、そんな大波乱の時代を生きることを余儀なくされた個人に対する、生き抜くための考え方と対処法を提示する後半。
金融の最前線に身を置く著者だからこそ描くことのできる内容満載の1冊だ。
同時に、日本の金融界(そして日本経済)は今後どこに向かうべきなのか、その方向性を明確に指し示した本でもある。
特に後半は、新たなる時代に向けての著者自身の決意表明とも読めるくらい、感動的な内容となっている。
こんな金融マンばかりだったら、日本経済は安泰なのではとふと思ってしまう。
今回の金融危機について本当に冷静に見つめるためには、ぜひとも読んでおきたい書といえるでしょう。
これまで金融リテラシーに関する良書を立て続けに出版してきた著者ならではの、良心と気概にあふれる1冊です。