資産運用で失敗する投資家への提言書。「思い込み」を中心とした、損する人に典型的な思考パターンを詳しく解説している。
書かれている指摘はどれも説得力があり、投資家は納得せざるを得ないだろう。スポーツや政治、お蝶婦人や東野圭吾、スタン・ハンセンまで多彩な例を挙げながら読者のイメージを喚起する姿勢にも好感が持てる。
ただ、時折現れる辛辣な言い回しの中に投資家への愛が見えるかと言えば、見えない(笑)。むしろ、思考法の修正を薦めながら、「嫌なら別にいいです。ずっと損してて下さい」というニュアンスが見え隠れし、少々抵抗を感じるのも事実。
良薬口に苦し、と思えるかどうかが評価の分かれ目になりそうだが、投資入門者には間違いなく有益であろう。