海外ファンドを購入することで利益を上げていくことを推奨している本になります。
まず、今後の日本は人口が9,000万人を切るとも言われていますように「縮小社会」であること。
マーケットとして旨みが薄いことは事実なんですね。だから「投資の対象」としての魅力に欠ける。
昨今流行の「不動産投資」も著者はマーケットが縮小している(人口の減少)のだから、多くの人が勝ち残れはしないと否定的。
で、変わって世界に目を向ければ中国・インド・ロシア・ベトナム・ブラジル・南アフリカの所謂「BRICS」に代表されるような
今後の大きなマーケッの成長が見込める国々というものがあるわけです。
成長社会の成長企業に投資したほうが大きなリターンが期待できるのは当然のこと。
なので、今後の投資で利益を出そうと考えているならば「新興国投資」は選択肢として外せない。
けれど、新興国には安定性がない。だから大抵の投資指南本では「国内投資を中心として、新興国は当たれば儲けもの」くらいに考えての
低い割合での投資金額・銘柄構成などを勧めているわけです。
でもそれではさ、安定は確かにあるかもしれないけど「大きなリターン」もそもそも論で望めないではないですか。
投資行為は利益を追求しなければならないわけです。日本の投資信託は運用するマネージャーがもし利益を上げられなくても責任は問われない。
会社クビになることもないし、給料が大きく減額されるようなこともない。
だから、真剣味に欠けるのは当然だし、保身に走って冒険はしなくなるわけですね。
その点は海外ファンドは実際の運用をするファンドマネージャーの手腕が大きく問われ、投資家に損害を与えた場合はクビになったり給料が減らされたりする。
その代わりに所謂「成功報酬」で、成績を上げたときには大きなリターンを得られるわけです。
海外では「それが当たり前」。僅かでも利益を上げようと激しい戦いが繰り広がられている。
日本はそういう点でも大きく「世界に遅れを取っている」わけですね。
勘違いしないでいただきたいのはこの本で著者が勧めている「海外投資」は「日本で新興国や海外に投資する投資信託を購入すること」や「外貨預金すること」とは全く違うのです。
「海外の金融機関に取引口座を開設して、そこで扱っている海外ファンドを購入して利益を上げる」ということ。
他に「海外の株式」「海外の不動産投資」もありますが、著者は「情報収集が現地人に比して日本にいる人間には困難」であるとの理由からいずれも退けております。
海外ファンドは基本的に「国内で購入できる投資信託以上に長期投資が基本」であるらしいです。
なぜなら大抵のファンドには「最低積み立て期間」というものがあり、その期間(2年前後)積み立て続けないと高額な違約金を要求されたり、積み立てた金額を返してくれなくなったりします。さらにその期間が過ぎても、早期解約は積立金の何割かを解約金として取られる可能性もあります。
だから必ず「余裕資金」で運用していくことですね。最低売買単位が2万米ドル前後からという点が一般の庶民には敷居が高いですが、積み立てというものもあり、そちらなら月額90米ドル(7,500円前後)から開始することができます。しかも「積み立て自体を複数のファンド銘柄を選んでできる点」が普通の国内で購入する投資信託積み立てなどと異なる点です。
但し、購入までの手続き等のハードルは決して低くはありません。
基本的に海外の現地に赴いて、ファンド会社や金融機関から直接購入する。当然に会話は現地語かもしくは英語によるものになります。
では語学力のない人間にはそもそも不可能かというと、そうでもなく、国内で海外ファンドを売っている銀行や証券会社も存在します。
しかしながら、当然に取り扱い数や銘柄数は少なく、お目当てのファンドが購入できない場合もあります。さらに手数料が高くて利益が吹っ飛ぶ場合も多いそう。
利益が上がらないんじゃ意味ないですね。やはり海外現地取り扱い会社に行くのが基本か。
この本で実際に「海外ファンドを購入する流れ」を記載しているのですが、そもそも論の前提が「香港の現地ファンド代理店などに赴き」ということからのスタートです。
心理的にも経済的にもハードル低くありませんよね?
さらに身元の保証を現地人に求められたり、紹介者が必要だったりと今後はますます厳しくなってくるようです。
日本人が買えるファンド自体がそもそも論で限定されていることもあるそうですよ。
ネットで「投資助言会社」で検索して、そういった手続きを指南する会社に助言を仰いだりしたほうが素人には賢明かと思われる内容です。
やはり海外は基本は「アウェー」だということで、信頼できる投資のパートナーを見付ける事が先のように思いました。
決して本のタイトルのように「ほったらかしで大丈夫」などということは全くないです。むしろ、最初で苦労して先が思い遣られる可能性「大」。
しかしそれでも継続して「年利10%以上」が狙えるのは確かに今後のことを思えば魅力的。
まずはこの本だけではない複数の関連本を読んでの勉強から開始するのが「良」でしょうね。