ファーガソンは、序文で、技術において、科学の影響を受けていることは認めながら、科学的でない思考こそが、その形状、寸法、外観を生み出している、と書いている。これが、この本でファーガソンが一番言いたいことだ。
ファーガソンはそれを、”心眼”(マインドアイ)と表現している。
技術者が構想している物体の特徴や特質の多くは、言葉では明確に表現することができない、とも言っている。
そうしたことを証明するために、ファーガソンは、ルネサンス期から現代に至るまでの、様々な技術を表現する図、を紹介する。まさに、一見は百聞に如かず、といったところだ。
また、現代の技術系の学校に置いて、実技がおろそかにされていることを、皮肉をもって語っている。
あらためて、技術者も含めた、人間と言う存在の素晴らしさ、可能性を感じさせられた。