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技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由
 
 

技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由 [単行本]

妹尾 堅一郎
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由 + イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
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商品の説明

内容紹介

技術で勝っても、知財権をとっても、国際標準をとっても、事業で負ける日本企業。その構造を明快に解き明かし、技術立国日本の生き残りをかけた処方箋を提示。急所技術を見極めた研究開発、抜け目のない知財マネジメント、それらを前提とした「市場拡大」と「収益確保と」を両立させるビジネスモデル構築という三位一体経営による競争戦略とは。

内容(「BOOK」データベースより)

技術だけで勝つ時代ではない。計画的に創られるイノベーションの競争モデル、インテル・インサイド型、アップル・アウトサイド型、勝利の方程式を解き明かす。

登録情報

  • 単行本: 397ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社 (2009/7/31)
  • ISBN-10: 4478009260
  • ISBN-13: 978-4478009260
  • 発売日: 2009/7/31
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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144 人中、125人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 期待した割には, 2010/6/30
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ワッフル - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ50レビュアー)    (殿堂入りレビュアー)   
This review is from: 技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由 (単行本)
他のレビューの評価が高かったので期待したのですが、新しさは感じられませんでした。他人の発見や自明なことに独自の名前を付けているだけのように思えました。

他人の発見の例。
1. 著者の言う「妹尾のイノベーション七原則」は Clayton Christensen の主張(『イノベーションのジレンマ』等)とどう違うのでしょうか。また、イノベーション(改革)とインプルーブメント(改良)を区別すべきとも書いていますが、それまで別個に議論されてきたことを同一座標の上に統合したことが Christensen の分析の新しさなのです。著者の部分的改変は単なる後戻りです。

2. 本体を安価に提供し消耗品で利益を上げる方法を、「私はピストルビジネスと呼んでいる」と書いていますが、普通の人はジレットモデルと呼んでいます。独自の名前を付ける必要性を感じません。知らない人が聞いたら著者の発見かと錯覚してしまいます。

他の記述も Geoffrey Moore (『キャズム』等)や他のマーケティングの本で読んだような内容です。

自明なことの例。
1. 著者はインテルやアップルのビジネスを、「インテルインサイド」、「アップルアウトサイド」と名付け、どちらも「内プロプラ、外標準」、「内クローズ、外オープン」だと書いています。ですが、内側を独自にしなかったら誰でも作れますし、外側の入出力を独自にしたら何も接続できません。ある製品(CPUやパソコン)がさらに大きな全体(パソコンやネットワーク)の部分であれば、外側は規格に合わせる以外にありません。アップルの製品は、むしろ入出力規格以外の外側の要素である意匠や操作性を独自にすることで、差別化を図っているのではないでしょうか。名前を付けたり分類したりすることに目を奪われ、本質を見抜くことが疎かになっているように感じます。

2. 「成長」と「発展」の違いに気付いている人がいないと書いています。一般的でない定義を勝手に与えて質問すれば、著者以外には答えられないでしょう。前者を「量的成長」、後者を「質的成長」とすれば誰でも答えられたはずです。

カタカナ語がものすごく多いのも気になりました。馴染みの少ない言葉は、読む人を煙に巻くには使えますが、ものごとを分りやすく伝えるには不向きです。カタカナ語の導入とその説明で無駄に長くなっているように思います。

大学の先生というよりも売り出し中のコンサルタントが書いた本のように感じました。某国立大の先生が嘆いていらっしゃいました。独立行政法人になって、学問の発展に貢献するよりも、企業からたくさん予算をもらえるものが良い研究とされるようになってしまった。この本に独創性があるというなら、カタカナではなく英語で論文を書き、査読者がいる論文誌に投稿してみてはいかがでしょう。

もちろん、本は独創性だけで評価されるものではありません。それを言ったら教科書はすべて誰かが既に言ったこと、書いたことです。ですが、この本の場合、著者が発見したように書いてあるのが気になるのです。

[追記]
2011年11月25日から26日にかけて「いいえ」が5個入りました。ほとんど票が動いてなかったんですけどね。他の否定的なレビューが下がり、肯定的なレビューが上がりました。何かあったようです。
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49 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 良いガイドライン, 2009/11/12
This review is from: 技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由 (単行本)
この分野では久々に興奮して読めた好著。製造業に限らず、日本企業がなぜ海外で苦戦するようになったのか、こうした状況に対してどのような方向性が考えられれるのか、系統的にわかりやすく示されている。事例や故事・社会現象にならった喩も豊富で、楽しく読める。世界のイノベーションモデルの変遷を追ったうえで、今日は欧米主導で新興国も参加した国際分業によるオープン・イノベーションの時代だとする。この時代にはとくにイノベーションの「普及」の仕掛け作りが鍵になるという指摘は、的を得たもの。日本企業はこうしたモデルにうまく参加できていないという主張は、非常に説得力がある。しかも、日本では政府も企業もこうしたオープン・イノベーションの理解の仕方が不正確で乱用されており、ポイントを外している可能性があるという。こうした指摘の上で、知財マネジメントを含む総合的な(「三位一体の」)イノベーションマネジメントが提示される。これらの主張は、論理、事例の両面で納得できるもの。

若干の問題や注文を指摘するとすれば、まず、製品アーキテクチャによる開発戦略という見方の問題がある。本書のいうようなオープン・イノベーションと製品アーキテクチャは直接対応しない。PCのような例外を除けば、デジタル製品でも新規のデバイスやアプリを導入する場合など、イノベーションを起こす先端企業自身が製品アーキテクチャを決めることは少なくない。またオープンイノベーションの主唱者(チェスブロウ)は、技術のネタをオープンに集めてきても、それらをどのような製品アーキテクチャでまとめ上げるのかはイノベーションを担う企業の問題であるとしている。つまり、製品アーキテクチャのオープン性と技術ソースのオープン性は別物で、これらを同列に論じるのはやや単純化し過ぎといえる。

次に、成長する新興市場の役割を過大評価しているように思われる点。日本企業が新興国市場進出に出遅れていることで、危機感を募らせていることはわかる。しかし、実は新興市場は収益面では必ずしも企業に貢献していないことが多い。これは各種のレポートや企業の業績報告を見れば容易にわかることで、国際的な大手企業でも苦戦していることは少なくない。あくまで先行投資として考えるのであれば理解できるが、現状では新興市場を過大評価するのはやや実態とずれている。関連して、何気に新興市場などの市場の大きさや支配力に重点が置かれている点。新興市場の難しさを考えて、あえて積極的な進出を控えている欧米企業は少なくない。本書が取り上げているアップルなどはその典型だろうが、こうした企業は市場の大きさや支配力よりも、むしろ市場が分化していることを前提に、市場を選んでポジションを確保している。多くはインテルのようなリーダー企業になれるわけではない以上、むしろこうしたケースの意義はもっと強調されていい。

また、製品やサービスのレイヤーのアップルとチップのインテルといった、レイヤー別に説得力の高いモデルを提示していながら、ほかのさまざまなレイヤーでの位置取りの可能性についてはほとんど述べられていないため、これら以外に勝ちパターンは無いかの印象を与える。分散的なオープン・イノベーションのコラボレーションのモデルであれば、さまざまなレイヤー毎にポジションを築ける勝者はいるはず。あまり単純化するのはミスリ―ディングといえる。あとは細かい点で、裏付け実態調査の問題なのだろうが、自動車や携帯をはじめとした事例はやや憶測が独り歩きしてる部分や事実誤認が若干見られるので注意を要する。

これらの問題はあるため評者は星一つ減じたが、ここまで系統的にポイントを突いた書籍はほぼ皆無という認識には変わりがない(海外でも実はオープンイノベーションの議論は結構系統性がないが)。是非一読をお勧めしたい。

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21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 グローバル競争を生き抜くための日本企業の真の課題, 2009/9/24
This review is from: 技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由 (単行本)
グローバルな競争環境の中で日本企業が直面する経営戦略の諸問題が凝集されている本だ。日本企業(製造業)の文化、組織モデルはすり合わせを必要とするインテグラル型の産業(代表的には自動車)では強みを発揮するが、組み合わせできるモジューラー型の産業(代表的にはパソコン)では弱く、欧米の後塵を拝してきたとこれまで理解していた。筆者はそうした視点をある意味では継承しつつも、日本企業が直面する問題はそれでは済まないと指摘する。まず、自動車が電気自動車の時代になると、モジューラー型産業となり、日本企業の優位は消えてしまうと警告する。日本企業の本当の弱点は、内向きにすべて囲い込むか、反対に公開して独占的な優位を放棄するかの単純思考にあることを批判している。「オープンにするということが囲い込みなのだというパラドックスを理解できていない」のだと言う。インターフェイスをオープンにしつつも、決定的な「急所」の部分をブラックボックスにして自社優位なコラボレーションをグローバルに展開する戦略が欠けているのが、最大の弱点だと言う。
う〜ん、その通りだろう。この弱点を克服できなければ、世界を席巻した日本の自動車メーカーもいつか半導体の二の舞になると警告する。経営者から技術者まで必読の書だ。
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