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批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)
 
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批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書) [新書]

廣野 由美子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 819 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

小説をより深く理解し楽しむためには、徒手空拳では心許ない。『フランケンシュタイン』を素材に小説の技巧と最新の批評理論を丁寧に紹介する。

内容(「BOOK」データベースより)

批評理論についての書物は数多くあるが、読み方の実例をとおして、小説とは何かという問題に迫ったものは少ない。本書ではまず、「小説技法篇」で、小説はいかなるテクニックを使って書かれるのかを明示する。続いて「批評理論篇」では、有力な作品分析の方法論を平易に解説した。技法と理論の双方に通じることによって、作品理解はさらに深まるだろう。多様な問題を含んだ小説『フランケンシュタイン』に議論を絞った。

登録情報

  • 新書: 258ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2005/03)
  • ISBN-10: 4121017900
  • ISBN-13: 978-4121017901
  • 発売日: 2005/03
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 哲学する河童 トップ500レビュアー
形式:新書
副題に『フランケンシュタイン』解剖講義とあるように、小説『フランケンシュタイン』を題材にした批評理論についての入門書です。

本書は二部構成となっており、第一部でまず「小説技法」を、そして第二部で「批評理論」を学ぶことができます。
このように、小説の本質を理解するに際して「書く側」と「読む側」の両方からのアプローチを示してくれているというのが本書の最大の特長です。
小説を読むのが好きな方は、本書を読むことによって今までの何倍も小説を楽しめるようになるかもしれません。

『フランケンシュタイン』については、小説を読んでいなくても映画を観ていれば十分ですし、仮に映画すら観ていなくとも初めにあらすじを丁寧に説明してくれているので理解できないということは無いと思います。
むしろ、本書を読むことによって『フランケンシュタイン』を読んでみたいと思い、更にはもっともっと色んな小説を読んでみたいと思う方が多いのではないでしょうか(私がそうです)。

分かり易さと、情報量の多さは新書という形式においては完璧だと思います。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ500レビュアー
形式:新書
小説の技巧や批評理論を概説した書物は数多くありますが、新書と
いう、コストパフォーマンスが高い媒体で、これだけコンパクトに手際
よくまとめられた入門書は、かつてなかったのではないでしょうか。

分析対象を『フランケンシュタイン』一作に絞ったのも、新書のサイズに合わせた
妥当な選択ですし、なにより、ひとつの作品に対して、どれだけ多様な切り口や、
解釈があるかをアピールすることに成功しているといえます。

たとえば『フランケンシュタイン』に登場する怪物の解釈に
ついては、大きく分けて二通りの解釈が示されています。

ひとつは怪物を創造主であるフランケンシュタインの自我の一部と
見る解釈、もうひとつは怪物を疎外された「他者」と見る解釈です。

前者はフロイトやラカンの流れを汲む精神分析批評の立場で、その解釈は
〈怪物はフランケンシュタインの悪しき「分身」である。だから、フランケンシュ
タインの周りの人々が殺されるのは、フランケンシュタインのおぞましい本能
や醜悪さ、汚れなどを抑圧する者たちを、怪物が彼に代わって破壊している
のだということ〉になります。

他方、後者は、怪物をフランケンシュタインと対立する「他者」と捉えます。

〈フェミニズム批評では、女性の表象としての怪物が家父長制を破壊し、
マルクス主義批評では労働者階級の表象としての怪物が資本主義を、
ポストコロニアル批評では植民地の表象としての怪物が帝国主義を、
それぞれ転覆させようとする話として読まれる〉というわけです。

これらの解釈はどれも一定の説得力がありますが、かといって「正解」ではありません。

なぜなら、読書という営為は、唯一不変の正解を目指すというような単線的なものではなく、
作品が内包する多様性、あるいは、作品と外の世界との接点で生じる熱をどれだけ豊かに
汲み取るかにその本質があるからです。

ひとつの物事を、いかに多面的に捉えることができるか――。
本書は、そのための多彩なものさしを提供してくれています。
このレビューは参考になりましたか?
32 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 僕は、小説をノンジャンルで、古今、洋の東西を問わず、月十冊ずつぐらいのペースで読んでいるのだが、今まで、学問としての「批評理論」なる、ヤヤコシそうなものには全く無縁だった。それでも十分、小説を楽しめるものだと思ってきた。
 しかし、この本に出会ってその認識はナイーブなのだと、考えを180度変えられた。
 「批評理論」を勉強し、その知識を使って、小説の構造・修辞を分析し、精密に読解していくことで、漫然と字を追うだけの読書からは、得られない濃厚な読書体験が得られるのだと筆者に啓蒙され、納得し、感動した。
 この筆者の文章はとても論理的で明晰であり、論旨は非常にわかりやすい。そして、彼女の文学的知識は該博である。薄い本だが包含している情報は多い。
 僕は、この本をきっかけに「批評理論」を勉強しようという意欲を喚起させれた。
 小説をもっと楽しみたい全ての人におすすめします。
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投稿日: 2009/12/29 投稿者: pp-tang
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この本は「フランケンシュタイン」を題材にして、前半に「小説技法」、後半は「批評理論」を解説した本です。特に後半は色々な批評(伝統的批評、脱構築批評、精神分析批評、... 続きを読む
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投稿日: 2009/4/11 投稿者: Bookworm
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