TV「ブロードキャスター」で見て、見た目もしゃべり方も濃い人だなーと思っていたのだが、エッセイを読んで好きになった。知性も知識欲も生き方も動物の可愛がり方も濃い人で、早世されたことが本当に残念だ。会ったことのない人に対してリアルに悲しむ自分に驚いている。
とにかく圧倒的なエネルギーで本の世界を渉猟し、その感想、批評を綴った文章を集めたのが本書で、書評を読むことには、読みたい本、読むべき本を探すという楽しみがあるが、まずその点で実に優れた内容をもっている。本書を読み終えたのち、読みたい本が数十冊にもなって、楽しみな一方、どれから読むべきか悩む。
1つだけ欠点をあげると、米原さんはあまりの本好きなので、のめり込みも強く、ちょっと褒めすぎじゃないかと思えるものがある。
タイトルの「打ちのめされるようなすごい本」も1冊特定されるのだが、それは本書を手にとってからのお楽しみ。
読書日記は亡くなる直前まで書かれている。最後の本が死因となったガンの治療に関するものであることが本当につらい。うまくまとまらないけど、本好きはぜひご一読を。本全体から米原さんのパワーが溢れている。