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手
 
 

[単行本]

山崎 ナオコーラ
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本のロリコン文化を批評する、新しいファザコン小説がここに誕生。『人のセックスを笑うな』『カツラ美容室別室』の人気作家山崎ナオコーラがスタイリッシュな文体で綴る快作。表題作ほか3作を併録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山崎 ナオコーラ
1978年9月15日福岡県生まれ、埼玉県育ち、東京都在住。國學院大學文学部日本文学科卒業後、会社員をしながら書いた「人のセックスを笑うな」で第41回文藝賞を受賞し、2004年に作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 159ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/01)
  • ISBN-10: 4163278206
  • ISBN-13: 978-4163278209
  • 発売日: 2009/01
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 479,894位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
四半世紀も私にくっ付いたまま離れない指が、今日もキーボードを叩いていた。
昔、ユーラシア大陸の右端に、小さな国があった。
私は昔、狩をしていたことがある。
「いたわり」という感覚が全ての人間に備わっているのは不思議だ。

山崎ナオコーラの新作「手」の中に収められている、4つの物語の出だし。
いつも思うのだが、彼女の小説は僕にとって読みやすい。かなり読みやすい。
年齢が近いからか?はたまた登場人物が僕にとって身近な存在だからか?やはり、年代が近い=感覚が近いような気がする。

今回の小説では特に、「手」の中の25歳の女性。似ているような気がする。
きっと僕だけ感じる感覚ではなくて、この年齢の人は強く感じていると思う。
どこか、現実逃避をしているのだ。
仕事にせよ、趣味にせよ、攻めているようで、逃げている。きっと寂しがり屋が多い。この25歳女性寅井さんは、寂しがり屋。けれども、気づいていないのだろう、本人は。

好きな一文を書いて、締めくくりたい。

京浜東北線の社内は、ほど良い混み具合で、皆でビル群を抜ける。そんな中、隣りで吊革をつかんでいる二十七歳の男が泣き出すのを眺める、というのは素敵な体験だ。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
不思議な構成の短編集というか、中篇1つと短編3つ。童的な短編と長い詩のような短編とを間に挟んで、リアリズムの中篇と短編が最初と最後におかれている。正直言って、間に挟まれた作品は穴埋めのようにしか思えない。ハイドンの交響曲のようだと思えば受け入れられなくもないか。

リアリズムの中篇の表題作は、それ自体がまた不思議な構成だ。
あらすじは、若い女性が同年代の男性と、年配の男性と仲良くなり、一方とは性交渉まで進み、一方とはプラトニックなまま、あいまいな友人関係を保ち、最終的に双方と別れるまでを描いている。『長い終わり』と同様に、困難を乗り越え解決するというような物語の基本パターンを踏まず、ただ話が始まって終わる。
物語的なカタルシスは何もないが、それでも楽しく(?)読めるのはなぜなのだろう。
他者に向けられる視線がそれ自体自己言及する、強すぎる自意識への違和感。その合わせ鏡のような世界に入り込む心地よさなのかもしれない。
最後におかれた短編「お父さん大好き」は、理屈ぬきの救済の物語になっている。しかしそれが合わせ鏡の世界を超えるものとしておかれているのだとしたら、その機能は十分果たせていないように感じられる。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本作は表題作『手』のほか

短編3つを収録した作品集。

『手』はこれまで年上の男性ばかりと付き合ってきた

女性を主人公にした中編、恋愛小説。

主人公は、年上の男性ばかりと付き合う一方

電車の中や会社にいるおじさんたちを盗撮し

「ハッピーおじさんコレクション」

なるホームページに掲載、秘かにほくそ笑んでいる。

そんな彼女だが、退職する年下の同僚の送別会の帰り道に

その同僚から告白されてしまい―

自分なりの価値観を持って生活する女性が

ある些細な出来事をきっかけに、小さく変わる

その様子を、温かみのある文章で描いた作品です。

「男は、長い長い道だ」など、時おり登場する独特のつぶやきや

愛読書は金子光晴、仏像を見るのが趣味

―といった細部が

主人公のキャラクターを血の通ったものにします。

ラストはとっても本作らしい場面。

ありきたりな恋愛小説のように、普通のいいシーンとも読めるでしょうが

やはりここは、

主人公の性格に合わせて、ちょっと斜めから読みたいところ

ただ、どんなに意地悪に読んでも

そのやさしさ・温かさには変わりがなく、とてもステキだなぁと感じました。

山崎版『センセイの鞄』ともいえそうな本作

従来からのファンのみならず

これまで山崎さんの作品を読んだことがない方にも強くおススメです☆☆
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手と手 0 2009/02/08
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