読み終えた後はいつも、
なんとも言えない優しい気持ちになれたり
心をぎゅうっと締め付けられたりする、
谷川先生の作品が大好きで。
この1冊には、言えることが1つある。
これまでの作品よりも、ほんの少しばかり
「現実」が多く含まれているということ。
我が子が心配で、かわいくって、
口うるさくなってしまう母親の気持ち。
親は子どもが元気でいるだけで嬉しいって
ただそれだけなんだってことに、泣ける。
あれだけ通じ合ってると思っていた恋心が
いつの間にかどんどん遠くなっていくことを、
受け入れられるまで、準備の時間は誰だって欲しくなる。
悲しみは突然訪れるときこそ、大きな痛みを伴っては
訳もわからなくなるものだけれど
ゆっくりゆっくり深まるときには、
『あなたと恋をしてよかった』と、
少しくらいは作り笑いで誤魔化せる
余裕を伴わなければいけないんだってことを知って、
下唇を噛む。
大好きだからこそ、負担になりたくはない。
そんなの綺麗事だって、都合のいい言い訳だってわかっているけれど、
彼が遠くを見つめた時に、ふと、心に浮かんでくるこの台詞。
大好きだからこそ、どうしていいのかわからなくなる。
そんな時に自分を、素直な道へと導いてくれる
素直で不思議で温かなポン太との出会いを羨ましく思える。
青空とはっきりとした緑色の葉が思い浮かぶ、
そんな3作品が詰まった1冊。
泣ける!★★★★☆
感情移入★★★★☆
切ない・・・★★★★★
砂糖菓子のようにやわらかで温かで★★★★★