すごく参考になります!まずはこの一言。
ドイツに数回留学したことがあり、ドイツ学習歴も結構長くなってきましたが、
ドイツ滞在中から帰国後まで、実は一番頭を悩ませていたのはメールの書き方かもしれません。
会話はその場で生まれては消えていく音ですし、お互いの声音や表情を判断材料として加味すれば、
ちょっとした(言い)間違いはさしたる問題ではないことの方が多いのではないでしょうか。
質問や訂正もすぐにできますし。
でも、メールとなると…
会話とも、作文や読解とも違うドイツ語を構成する能力が求められます。
いえ、必要な能力はどこでもほとんど一緒かもしれません。でもメールが他の場面と大きく違うのが、
「相手がいるけど、リアルタイムではないコミュニケーション」という点で、
「ニュアンス」の重要度が圧倒的に増す、という事です。日本語でも結構難しいのに、
いちいち添削してもらうこともままならない外国語、しかもドイツ語だったら尚の事。
この本は、そんな悩める全てのドイツ語使用者の
「このシチュエーションでこの相手の場合、どんなドイツ語だったら一番言いたいことが伝わるのか?」
の問いに、ズバリ!答えてくれる頼もしい本です。
ありとあらゆるシチュエーションが想定してあって例文が豊富なので非常に実用的ですし、
日本語母語話者がしがちな間違いも、どうしてドイツ人に誤解されてしまうのかについてまで
丁寧に解説してあって、読むだけで日本人の心もドイツ人の心も、読む前より分かるようになること請け合いです。
紹介されている例文やシチュエーションも、とても自然で偏りがありません。
日本とドイツ、両方の文化を理解されている著者だからこそ書ける内容です。
レベルとしては、この本を理解・運用するには中〜上級くらいのドイツ語力が必要という印象ですが、
初級レベルからでも、この本の例文を参考にしてドイツ語母語話者とコミュニケーションをとることで
普通に勉強しているよりも楽しく、しかも自然に、生のドイツ語が学べるはずです。
中〜上級者なら、自分がなんとなく使っていた表現がきちんと伝わるものだったか、
TPOに適っていたかどうかの確認にもなります。
ドイツ語を使う人なら一家に一冊!それくらい強くお薦め出来る本です。