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手紙、栞を添えて (ちくま文庫)
 
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手紙、栞を添えて (ちくま文庫) [文庫]

辻 邦生 , 水村 美苗
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

四季折々の移ろいのなかで、互いに面識のないふたりの小説家が、文学への深い愛情をこめて、濃密に織りなした往復書簡集。幼少時代の読書体験から古今東西の名作へと、縦横無尽に話題は広がり、繊細な感受性とユーモアを交えた文章で、文学の可能性を語りあう。本を読むことの幸福感に満たされた一冊。

内容(「MARC」データベースより)

朝日新聞読書面連載の、文学をめぐる二人の作家の濃密な往復書簡を単行本化。古今東西の文学作品を取り上げ、読書の快楽、文学の力を語り合い、生きる歓び、精神の強さを見つめ合った豊穣な対話集。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 266ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/12/9)
  • ISBN-10: 4480426477
  • ISBN-13: 978-4480426475
  • 発売日: 2009/12/9
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 かつて朝日新聞の読書欄(日曜版)に連載されていた水村さんと辻さんの書簡での文学談義。これは水村さんの要望によって実現されたらしい。
 その水村さんの文章はイキイキとしていてすばらしい。水村さんは、辻さんとこんな手紙での(これが古風でよい)文学についての会話をやりとりすることが嬉しくてたまらない。その幸福感が文章からあふれ出ている。
 主に名作と呼ばれる作品ばかりを対象としているが、そのどれにも深い思い入れや、その小説と出会ったときの状況やそこから得たものなど、両者は自分の読書体験と作品の双方を振り返りつつやりとりを交わす。

 たとえば……水村さんが美術学校に通っている最中にドストエフスキーを読んで人生が変わったことや、『マルテの手記』での死と時間についての考察はプルーストにもつながっていくことなどなど。結果として、単なる名作の紹介だけにはとどまらず、個々の作品への考察や、さらには両者の文学観までもが語られていく。

 作家がそれまでに出会った文学の名作を思い返して語るということ、それはつまりその人生を振り返り自分の考えを確かめるという作業にもならざるをえないのだろう。

 いや、たとえ作家でなくとも人生のあいだに一度はこんな幸福な時間をとりたいもの。というのは、文学好きな人なら誰もが一度は青春の時期に経験しただろう、あの文学との濃密なつきあいを通してしかありえない人とのやりとり。それがいかに心ふるわせるものであったかということを思い出させてくれるからだ。

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By ys1001
形式:文庫
 朝日新聞で連載された辻邦生さん、水村美苗さんの読書をめぐる往復書簡です。辻さんのファンだったため連載当時から読んでました。御二人が、とてもういういしく、本読みの楽しみをうきうきと語っており、本好きとしては、大変幸せな気分となりました。辻さんの文章が美しいのは、元からですが、水村さんもつぶのそろった玉をみるような、美しい文章で感激しました。御二人の手紙にアワーい恋心を感じたのは、よみこみすぎ?
 この本をよんで、いろいろな小説へのイメージがかわりました。つまらない、読みにくいとおもっていた にごりえ も早速買い求めて読み、そのリズムに酔いました。通俗的でつまらないと思いこみ手を出さなかった 宮本武蔵も、すこしずつ読んでいます。

 むかし、文学少年少女だった方々向きの本かもしれません。

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By カスタマー
形式:単行本
文学についての本といっても難しいところは一切なく、最後まで面白く所々笑いながら、簡単に読めてしまう。それでいて、文学は何かということがすべてわかってしまうような、不思議な魅力のある本だ。読書が好きでも文学書や文学評論が嫌いな人が一冊読むとすれば、この本だろう。簡易で短い手紙でよくこんなに多くのこと、大事がことがいえるのかと感心した。特に水村氏の手紙はすごい。一章読むごとに、日々粗末に使っている日本語にあらためて敬意を表したくなった。今日軽くなってしまった日本語にもこんな可能性があったのかと思い知らされた。潜んでいた言葉の力、文章の力というものがひしひしと伝わってくる。軽やかに読めて、それでいて何回も読み直したくなる。そして読んだあと長く記憶に残る一冊だ。
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