手塚治虫が如何にして漫画を作ったかの片鱗を知る事の出来る貴重な一冊。
シノプシス、ネーム、人物設定、ペン入れの行程や、修正に次ぐ修正が行われた様子等漫画制作の現場にいなければ見る事の出来ない手塚治虫の漫画との「格闘ぶり」を惜しむ事無く見せる事によって同著は文句無しに「他では見る事の出来ない一冊」となっている。
しかし、だ。
大変残念な事に、この書籍の判型はあまりにも小さすぎる。
これを作るなら小さくてもA5、出来ればB4で作って欲しかった。
ファンならば、手塚の格闘ぶりを文字通り「穴の開くほど」細部まで見てみたいと願う筈だからである。
判型を大きくする事で背負うであろうデメリット-コピーされる事によって出回るであろう海賊版-等の問題が配慮されたか、あるいは価格を安くする事で入手をしやすくしようとする試みであったのか、もしくは他に理由があるのか私にはわからないが、漫画史を語る上で、そして何より手塚治虫という人物を知る上で大変重要で貴重な一冊であるので、出版社は是非大判豪華愛蔵版を作成して欲しい。