手塚治虫先生原作でありながら、虫プロダクションではなく、
東映動画で制作された重厚な社会派ドラマ「ミクロイドS」。
先生の生誕80周年を記念した今年、
本放送以来、初の音楽集CDが発売された。
決定盤とも言える本商品には、
主題歌のテレビサイズバリエーションを網羅。
本邦初公開となる、番組初期タイトル「ミクロイドZ」を
歌い込んだ主題歌をレコード用マスターで収録!。
コロムビアの倉庫に残っていたのはまさに「奇跡!」。
サウンドトラック解説書とはこうあるべし!な、
ブックレットには、特撮・アニメ作品文筆界のエース、
坂井由人氏による作品世界が1分で理解できる
ツボを押さえた作品解説、劇盤の影にこの人あり!、
早川優氏による音楽解説、
「劇伴倶楽部」主催の腹巻猫さんによる、
「三沢郷の音楽とミクロイドS」と題されたコラムは、
今まで語られる事の少なかった三沢先生の生い立ちから、
歩んでこられた音楽人生、晩年までを
代弁者として8ページに渡り熱く語っておられます。
この冊子だけでも充分モトの取れる1枚と言えましょう。
惜しむらくは、ジャケット図版がDVD商品の流用である点。
連動企画による発売のため、仕方ない部分も
あるのだろうが、やはり独自の構成で手にしたかった。
(これは同時発売のジェッターマルスも同様)
なにはともあれ、収録時間74分強に収められた
われら人間対昆虫世界の戦いを彩った旋律を
堪能しようではないか。長生きはするもんだ。