『聖書』で最も有名な「出エジプト記」がこの巻で描かれます。
映画にもなっていますし、様々な媒体で接することができます。
聖書が描く物語をどう理解すればよいのか、日本人にとっては一つの課題であるかと思います。
宗教には多分に共通性を感じています。
この物語では目に見えぬ神をどうやって信仰すればよいか、が語られているのではないかと思いました。
それは、非常に難しいことなのだ、ということです。
人は、目に見えるものを信じたくなります。念願かなってエジプトを脱出したイスラエルの民が、途中の空腹や疲労の為にエジプトにいた方がよかった、と不平を言い立てます。
神を信じる人と信じない人が自ずと現れる様子がよく表されていると思いました。
この様子は今も変わっていないでしょう。
金の牛を信仰する様子は、現代の拝金主義をみているようです。
聖書に秘められた人というモノの姿は象徴であり、本性であるようです。
信仰というものが何であるか、本作品は見落とすことなく描きだしていると思います。