人類学的、生体力学的な視点からのヒトの手の説明もある。しかし本書の中心は、成長や学習の視点から見たヒトの「手」の分析だ。音楽家、あやつり人形遣い、ロッククライマー、プロの料理人など、手に技能を持つ人々に著者が行ったインタビューを読むと、脳が手を使役しているのではなく、両者が双発的に創造性を発達させていることがよく分かる。
このことから著者は、手が子供の教育に果たす役割の重要性を強調する。学習は、ヒトの最も重要な「道具」であり、生涯にわたってこの道具を使うために、脳に対する教育と、手の教育の両立を著者は提案している。
(日経バイオビジネス 2005/12/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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