海江田さんが有名になったのはずっと前に書いた税金問題について本がかなり売れたからだと思ってます。たしかに去年の今頃出されたこの本もわかりやすいです。それは記述がというよりは出版社の篇集テクニックじゃないかと思える部分もあります。下に書いたように税金問題について本当に詳しいのだろうかという疑問がわく部分があったからです。
所得税は申告納税制度であると書いています。あれれ給与の源泉徴収制度があるから実質的には形骸化されているいう認識のほうが正しいのではと思ってしまったところ、ページをめくると給与の源泉徴収制度のことが書いてあります。なぜ申告納税とその建前をくずす源泉徴収制度をからめて書かなかったのか不思議です。ここが税金問題の一つの主要なテーマであるはずです。
あと、査察(マルサ)について書いている部分でも査察がはいった事案はほとんどが刑事告発されると書いています。しかし、国税庁のホームページで調べると7割前後が告発されていることが書いています。ほとんどという表現は7割の実績と矛盾します。注意深く税務行政や税制をみている人であればこうした誤りはないと思われます。
このような不十分な点があっても、税制の概要について説明する資格がないとはいいません。そうした点について注意しながら読むと有益な部分もあります。