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扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)
 
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扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) [文庫]

石持 浅海
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (50件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

密室殺人、完了
完璧に騙せたはずだった
ただひとりの女性をのぞいては
緊迫した攻防をシャープに描く
“同窓会”ミステリー
照明は、点けたままでいいのだろうか?
暗くなっていく時間帯に、入浴時に部屋の照明を消すだろうか。
消さない、というのが伏見の結論だった。
照明のスイッチには手を触れずに、再びドアノブを握った。ゆっくりと引いた。
どん、と音がしてドアが閉まる。
よし。
伏見は一人うなずいた。
久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城(せいじょう)の高級ペンションに七人の旧友が集まった。〈あそこなら完璧な密室をつくることができる〉当日、伏見亮輔(ふしみりょうすけ)は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳(うすいゆか)だけは疑問を抱く。緻密な偽装工作の齟齬(そご)をひとつひとつ解いていく優佳。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。
<著者のことば>
「鍵のかかった扉を、斧でたたき壊す」
本格ミステリの世界にはよくあるシーンです。「そうではない」話を書こうと思いました。閉ざされた扉を前にして、探偵と犯人が静かな戦いを繰り広げる。この本に書かれているのは、そんな物語です。対決の立会人はわずかに四人。あなたが、五人目です。 --このテキストは、 新書 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。“あそこなら完璧な密室をつくることができる…”伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった…。

登録情報

  • 文庫: 321ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2008/2/8)
  • ISBN-10: 4396334060
  • ISBN-13: 978-4396334062
  • 発売日: 2008/2/8
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (50件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
密室殺人を扱った本格ミステリーだが、探偵が密室トリックや犯人を暴くストーリーではなく、はじめから犯人と犯行方法が分かっている、TVドラマの「古畑任三郎」のような、いわゆる「倒叙もの」のスタイルをとっている。

「倒叙ミステリー」とはいえ、なぜ犯人は「密室状態」を構築してまで死体の発見を遅らせる必要があったのか、肝心の殺人の動機はなんだったのか、謎は、扉と同様に伏せられたままである。

物語は、犯人・伏見の犯行から始まり、中盤までは伏見の「事後」の成り行きを思惑通りに進めるための、臨場感あふれる心理描写中心に展開し、終盤、探偵役の女性・優佳(ゆか)と伏見との緊迫感のある「対話」へとなだれ込む。そして彼女によって事件の真相が暴かれ、最後に「密室の扉」が開かれる。

その場の皆が騙されるなか、ただひとり勘の鋭い優佳に疑問を抱かれ、伏見が焦る場面などは迫真で、おもわず手に汗握り、自分が犯人になったような気がしたほどである。

著者の石持浅海の作品は’02年のデビュー作『アイルランドの薔薇』をはじめ、’03年、各社のミステリーランキングの上位に選ばれた佳作『月の扉』、’04年、水族館を舞台にした話題作『水の迷宮』を読んできたが、いずれも程よい長さで、展開がスピーディで緊迫感にあふれていて面白かった。

本書もその例に漏れず、いやそれ以上に最後まで緊張感を持って、一気読みをしてしまった。さすが’05年のいろんなミステリー・ベストテンで上位にランクインされたミステリーである。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By タケ
形式:新書
 論理的に物事を突き詰めていくところ、状況を作るプロセス、犯人と探偵とのやり取り、など緻密に考えられていて、非常に好感が持てました。実際に密室事件が起きた場合、中の様子が確認できなければ一般ではそう簡単に扉をぶち壊したりして開けようとはしないのではないか? そういうところにも作者の深い考えを感じ取ることが出来ました。

ただ、それでも小説内の人物がこれだけの論理的思考をもちながら、このような行動を起こすのか? という疑問もないわけではありません。これは個人的な意見なのですが…。小説内のリアルに主要人物がかみ合っていないようなちぐはぐな感じも受けたということだけ記します。

 それだけに、私としては、惜しい!! もう少し人物にも気を配って欲しかった!! という心残りがあります。まぁ、上にも書きましたが個人的な感想ということで。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
新しいタイプのミステリです。一見倒叙ミステリのようではありますが、根本的な作りが違います。開かない扉を前にして、犯人とそれを暴こうとする者の推理合戦。ちょっとした出来事や事柄から、どんどん推理を組み立てていく。まるでエラリー・クイーンの推理を見ているようです。緻密な推理、論理の積み重ねが、どんどん犯人を追い詰めていきます。しかし結末は・・・。ただの倒叙ミステリではありません。一ひねりしてあります。こういう結末があっても良いでしょう。
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投稿日: 2009/9/26 投稿者: ゆら
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