関西と関西人が舞台の小説では、往々にしてその独特の関西弁が、「ちゃうちゃう」と突っ込みたくなる場合がある。言葉というより、むしろ流れというか、リズムとして、それはない、ってな感じに。
本作は、それがほとんどなかった。非常に違和感のない関西雰囲気は、むちゃくちゃ楽しかったな。
その分、非関西人の読者はどうだったんか、気になるところ。気に入ってくれたらうれしい。
当初から中間部の流れと、最終的な落ち着き先はちょっと予想外だったね。
これはこれでよかったと思う。途中一瞬感じさせる予定調和とは、ちょっと違ってて。
ではなぜ、星5つやないのか。
それはそうでしょう。
これはどう考えても、これからの兄弟二人の行く末の序章のようなもんやから。
はよ、この続き書いてね、というエールだと思ってください。
文字通り肩のこらない、楽しい作品でした。