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戦雲の夢 (講談社文庫)
 
 

戦雲の夢 (講談社文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

土佐22万石の大領を率いる長曾我部盛親は、関ケ原の戦いに敗れ、一介の牢人の身に落ちた。恥多い謫居の中で、戦陣への野望を秘かに育くみ、再起を賭けて、遺臣たちと共に大阪夏ノ陣に立ち上ったが……。大きな器量を持ちながら、乱世の動きにとり残された悲運の武将を、鮮やかに描き出した長編小説。


登録情報

  • 文庫: 423ページ
  • 出版社: 講談社 (1984/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061833707
  • ISBN-13: 978-4061833708
  • 発売日: 1984/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 226,413位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
本書は戦国末期の武将、長宗我部盛親の生涯を描いた歴史小説です。父親の長宗我部元親を描いた「夏草の賦」に続いて読みました。

長宗我部盛親。現代から見れば「歴史のうねりに飲み込まれた不運な武将」の一言で片付けられてしまうような人物ですが、司馬遼太郎は盛親を「自分の生涯の意味を考え、悩み苦しむ青年」として、日常生活から合戦の場までを細かく、リアルに描いています。この点は小説家司馬遼太郎の非凡な力量が発揮されているところだと思います。

そのため、本書は歴史的のおもしろさよりも哲学的なおもしろさが強く、人生について考えさせられる一冊と言えます。特に、盛親が夏の陣へ向かう直前に発した言葉が印象的であり、またこの一言に本書の内容、メッセージが凝縮されていると思いました。

「人間の一生が仕合せであったかどうかは、息をひきとるとき、自分の一生が納得できるかどうかできまることだ」

最終的に盛親は、冬の陣、夏の陣を通して自分の才能を存分に発揮し、その武名を日本中に轟かせるほどの活躍をします。その後まもなく盛親は最期を迎えますが、自分の一生に納得して息をひきとったと思います。

何を持って納得できる一生と言えるかは、人それぞれです。小さいことをコツコツ続けること、大きな仕事を短期間で成し遂げることなど、本当にさまざまですが、一度しかない人生、最期のときには誰でも納得して息をひきとりたいと思います。

自分にとって本書は、いろいろなことを考えさせられる一冊でした。歴史を通して人生を考える機会がもてる、非常に意味のある一冊だと思います。

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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
昭和35年から翌36年に渡って小説誌に連載された司馬37歳頃の作品である。

主人公は長曾我部盛親。父親の元親は戦国の覇権を信長や秀吉と争い、一時は四国全土を手中に収めたほどの人物である。秀吉、元親が相次いで死んだあと、元親の家督をついで土佐の大名となった盛親は、関が原の戦いで西軍についたために家康に所領を没収される。大名が一夜にして牢人となったのである。牢人時代は京で家康の監視下、塾の先生をしてひっそりと暮らしていたが、15年後、大坂の役で再び豊臣方について破れ、ついに歴史の舞台から姿を消した。

「梟の城」「上方武士道」「風の武士」に続く長編4作目である。歴史上実在の人物を、できるだけ史実に忠実に展開していくのが司馬の小説のひとつの型だが、4作目の本作ですでにその型の完成が見られて興味深い。また主人公の周りに常に3,4名の美しき女性を配し、異なった性格付けで主人公に絡ませていくのも初期から中期に見られる司馬作品の特徴のひとつだが、その点でも嚆矢といってよいだろう。

これ以前の作品には短編が多く、取り上げる男のタイプには、盛親のように活躍の場に恵まれず鬱屈した精神の持ち主が多い。逆にこれ以降の作品では、坂本竜馬、近藤勇、斉藤道三、織田信長などカラッとした英雄タイプを多く取り上げるようになる。また本作の連載中につとめていた新聞社を退社し本格的な作家生活に入るなど、いろいろな意味で境界線に位置する作品であると思う。

ちなみに長曾我部盛親から取り上げた所領は山内一豊に与えられた。盛親が去ったあとの長曾我部侍の悲惨は「巧妙が辻」に描かれている。また父親の長曾我部元親の生涯は「夏草の賦」に丁寧に描いている。これらの作品もぜひ一緒に味わってほしい。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 鈴木純一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
英雄的な父親が築いた自家を滅亡させたドラ息子、という程度の認識でした。しかし、長曾我部家内の政治的混乱、急速に展開する世の中、常に後手後手にまわってしまう政策、関ヶ原では東軍に参加したいのに西軍に入らざるを得なくなってしまう不運等々、とにかく盛親が気の毒になってしまう前半。関ヶ原後は 22万石すべてを没収され、あっという間に京都で浪人に。前々から元大名が浪人になってどう生活したのか興味があったので、つねに監視の目のある盛親の塾教師としての生活は興味深く読んだ。この本の面白いのは、盛親の心の中が手にとるように分かること。15年を超える浪人時代、そして大坂の陣で盛親が何を考えたかが、司馬遼太郎の暖かい視線で描かれている。緊密な主従関係にありながら、大阪では闘うことになる盛親と弥次兵衛の最期は圧巻。
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投稿日: 2か月前 投稿者: Ryo
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投稿日: 2004/7/9 投稿者: こうぢ
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