好きだったでしょう。
戦車もさることながら,あの解説。
「高射砲で戦車を撃つなんて卑怯ですな」
「高射砲でないと打ち抜けない戦車の方が卑怯だ」
ああ,古き良き時代。
今では,もう自分ではプラモデルも作らなくなってしまった貴方,
でも,血中タミヤ濃度はばりばりだぜ,という貴方,
この本,面白い一冊ですよ。
この手の戦史物って,「正確さ」を期すために,
データー集に成り下がってしまうことが多いですよね。
そりゃ,正確かも知れませんが,我々は,学者ではありませんから,
そういう本は実につまらないと思います。
大体,そういう本ではプラモを作ろうという気持ちにもなりませんな。
ところが,この本は,人間が描かれているのです。
戦車を扱う1人1人の人間群像が,実に生き生きと。
その筆致,実に見事。
これですよ。ミリタリーミニチュア世代が読みたいのは。
ついつい何年も行っていないプラモ屋に行きたくなる,そういう本がここにあります。
下らない重箱の隅を突く「正確さ」は,オタク連中に任せておきましょう。
大人は,秋の夜長の2,3時間,バーボンでも(いや、焼酎でもいいです)傾けながら
こういう小粋な本をたしなみましょうや。
すらすら読めます。
痛快です。
ということで,血中タミヤ濃度が濃く,かつ「読み物」がお好きな大人の皆さん
お薦めです。