泣ける一冊です。
戦史オタクには,当たり前のお話かも知れませんが,
普通のプラモ小僧レベルではほとんど知らない大日本帝国戦車隊のお話。
戦車戦入門 世界篇―シャーマン対ティーゲル (光人社NF文庫)があまりに楽しかったので,こちらも読んでみました。
期待は裏切られませんでした。
シンガポールまでは強かったが,後はぼろぼろ,
それが普通のイメージですよね。
まったく海軍はましだけど,陸軍と来たら…
ところがところが。
そりゃあ,結果はぼろ負けでしたが,帝国陸軍戦車隊は,精鋭中の精鋭。
ヤンキーの若造どもに勇猛果敢な大人の闘いを随所で繰り広げていたのです。
この本の筆者は,いわゆる戦史オタクのスタンスに立ちません。
むしろ,兵器を用いて戦う人間1人1人に関心があります。
だから,その筆致はひどくヒューマン。
血の通った1人1人の息づかいが聞こえてくる,そんな一冊になっています。
秋の夜長の2,3時間,誰も知らない帝国戦車隊の激闘に涙するのもまた良いのでは。
読み終えたあなたは,きっと何年も行っていないプラモ屋に97中戦車を買いに行きたくなるでしょう。
泣けまっせ。