吉村氏の傑作「戦艦武蔵」を書き始めるきっかけから、作品の完成そしてその後を書いた「随筆」?。この本自体がノンフィクションになっている。吉村氏ご本人は「父譲りの小心」と言っているが、その対象に向かう生真面目で誠実な姿勢が、関係者の心とふれあい、様々な状況を取材できることにつながっている。「戦艦武蔵」を読んだだけでは、なぜ吉村氏が「戦艦武蔵」を書こうとしたかは分らないかもしれない。是非、この作品も併読して、吉村氏の真意と当時の関係者の実態を知ってほしい。一つの対象に向かって喰らいついていく、作家の執念を感じる作品。
本日8月1日未明に吉村先生が亡くなられました。司馬先生、白石先生、そして吉村先生と好きな作家が亡くなるのは辛い。
寿命があるとは言うものの、本当に残念です。
吉村先生、多くの素晴らしい作品、ありがとうございました。