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戦艦大和誕生〈上〉西島技術大佐の未公開記録 (講談社プラスアルファ文庫)
 
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戦艦大和誕生〈上〉西島技術大佐の未公開記録 (講談社プラスアルファ文庫) [文庫]

前間 孝則
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

世界一「大和」を造った技術者の卓越した手腕、壮絶な技術者魂!!
天才的技術者の1千枚を超える未公開手記により、初めて明かされた超弩級戦艦建造の偉業秘話!!極秘裡に進められた「大和」進水までの一部始終が蘇る!!

「軍艦造りの名人」「海軍造船に西島あり」といわれた技術者が、世紀の大事業「大和」の船殻(せんこく)主任に指名された。大和建造の全過程をその身を削って体験した西島は、戦後、その口を閉ざし、多くを語らなかった。ところが意外にも、1千枚を超える回顧録ともいえる原稿を残していた。この未公開記録をもとに様々な取材、地道な資料調査などを加えて、超弩級戦艦建造の知られざる偉業を明らかにする。

内容(「BOOK」データベースより)

「軍艦造りの名人」「海軍造船に西島あり」といわれた技術者が、世紀の大事業「大和」の船殻主任に指名された。大和建造の全過程をその身を削って体験した西島は、戦後、その口を閉ざし、多くを語らなかった。ところが意外にも、一千枚を超える回顧録ともいえる原稿を残していた。この未公開記録をもとに様々な取材、地道な資料調査などを加えて、超弩級戦艦建造の知られざる偉業を明らかにする。

登録情報

  • 文庫: 451ページ
  • 出版社: 講談社 (1999/12)
  • ISBN-10: 4062564017
  • ISBN-13: 978-4062564014
  • 発売日: 1999/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By abe-t13
形式:文庫
 ゼロ戦と戦艦大和は、いろんな意味で今も日本人の心をとらえて離さない。
 ゼロ戦はたくさんの本を残してもらった。あの堀越さん曽根さんというゼロ戦の技術者も、たくさんの本を残した。小説もある。
 では、戦後造船王国になった日本の原点「大和」は、沖縄特攻の戦記物以外にどんな本を残してもらっただろうか。何もないようだ。

 戦後生まれの日本人として、現在技術者のはしくれとして、当時大和を建造した技術者たちが、何を考え、どう行動したか、どんな苦労をしてきたかの話を読みたいと思ってきた。
 やっと見つかりました。前間さんのこの本です。基になったのは、「大和」の船殻主任で海軍技術大佐・西島亮二氏が、戦後ひそかに残していたという1千枚を越える未公開手記である。

 上巻の前半は、西島氏の生い立ちから九大を出て海軍に入ったいきさつをはさみながら、当時の国際情勢と日本の立場を詳細に調べて、大和建造の決定までを丹念に書いている。
 戦後造船業界のみならずあらゆる産業に波及した、材料と部品の標準化の徹底化、納期短縮のためのブロック工法の導入などは西島氏がはじめたという。さらに、その後のT自動車のカンバン方式になる部品調達方法と生産管理法まで考案して、造船に導入している。

 これらのエピソードとして、大和を建造した海軍呉造船廠が、戦後I重工の造船所となり、I重工がその後、呉の生産管理を電算化システムにしようとした時、西島氏が残した大和の生産管理システムは、ほとんど変更しないでそのまま電算化できたので、大和建造のシステムはいかにすぐれていたか、関係者は非常に驚いたという。やはり、世界最大の大和を短期間に建造できた裏には、こういうスゴイ技術者がいたから可能だったんだと、心底震えた。
 
 後半は、西島氏の記録を随所に引用しながら、いよいよ呉における船体建造に入る。技術者出身の前間さんは船の構造や技術を分かりやすく説明しながら、話を進めてゆく。当時の軍港の町呉の市民はこれをどう見ていたか、秘密保持のため海軍はどうしたかなども紹介している。
 上巻では大和はまだ建造の途中ですが、技術者の大先輩の体験談として、何度も興奮しながら読みました。講談社の新書に入ったので残してもらえるようだ。実に読みやすい本なので、ぜひ次代を担う若い人たちにも読み継いでもらいたい本です。

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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
なぜ日本は、奇跡と言われるほどの急速な戦後復興を達成できたのか?その技術のルーツをたどる渾身の大作です。
戦艦大和のルーツを辿るとロンドンのグリニッジ王立海軍大学までさかのぼることになる壮大な物語を、戦艦大和の西島技術大佐を中心に描いています。その技術がトヨタ生産方式へと受け継がれていきます。

日本中が技術に自信をなくしている今、「戦艦大和」と言っても時代錯誤と感じてしまうかも知れませんが、前間さんの文章にはそのような反応を超越した力があります。

読み終えた時の気持ちの高ぶりは心地よく、メーカーに入社して二十年を越えてしまった私に、まだエンジニアとしての意欲が残っていることを確認できた本です。そしてロンドンにまで興味を広げてくれた本です。
その文庫版が出版され、出張先にも常に携帯できるようになったことはありがたいことです。

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By 本格派 トップ100レビュアー
形式:文庫
戦艦大和を作った男、西島の造艦に捧げた半生を描く。

険悪化する日米関係をにらみ、短期間でしかも安く超弩級戦艦を作ることを要求された西島は、それまでの日本には全くなく、独自に研究、実践してきた生産管理手法や革新的な造船技術を総動員して、海軍の要求に応え大和を送り出すことに成功する。しかし西島の仕事はそれで終わる訳ではなかった。

戦争が進むにつれて、武器や食料、燃料の輸送のための輸送船の重要性が認識されるようになる。占領した南方地域からの資源の輸送や、最前線への物資の補給ができなければ戦争を継続することができないのだから。その統制を海軍が行なうようになると西島がその責任者として登用される。そして、以前にも増して徹底した短期間での建造を要求されるようになる。戦争末期には艦艇の製造の必要がなくなるとともに航空機の製造さえ任されることとなる。

兵器の性能、兵士の技量、士気とともに勝敗を左右する、国の「生産能力」。その「生産戦」「技術戦」という側面の「もう一つの戦争」にスポットライトを当てた、上下2巻に渡る非常に興味深い労作である。現状に決して満足することなく、次々と改革を推し進めて行く西島の姿に技術者としての理想像を見ることができる。技術者の方にぜひ読んでもらいたい本である。
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