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63 人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読んでいて何度も目頭がうるみました,
By 玄奘堂 (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫) (文庫)
戦艦大和の最後の突撃の様子を実体験した筆者が、漢字とカナの文語体で書き上げたもの。はっきり言って読みにくいが、文語体では無理な悲劇の出陣の様子を荘重に、悲壮に語りあげる。言うまでもなく、(今からすれば)無意味な特攻作戦であったが、当事者たちの国を思う気持ちと、残された家族を思う気持ちはあまりに純粋で、決して長くない作品を読むうち、なんども目頭が熱くなった。 戦闘シーンの描写は、悲惨そのもの。今回はじめて知ったのは、浸水によって傾いた艦を復元させるために、艦底の機関室にほとんど逃げる時間も与えず注水したこと。残った乗組員を守るため(それでも結果的には生き延びた乗員はごくわずかだが)、今までともに戦ってきた仲間を自らの手で葬り去るとは。戦争とはそうい!!うものなのか。 反戦でも、軍国主義でもなく、戦争の真実はこういうものだということを教えてくれる。
31 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
戦史を記した書としては、一部に異説もある,
By
レビュー対象商品: 戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫) (文庫)
沖縄水上特攻の記録。戦記としての価値だけでなく、格式高い文語体で綴られた文章は、この書に文学的な価値をも持たせることに成功している。無論、この書の価値の高さは揺るぎないものだが、少々非難めいたことを言うと、著者は学徒出身の少尉で、持ち場は艦橋内。であるから当然に、著者の見たもの聞いたものが「戦艦大和の最後」の「全て」ではないことは、意識しておきたいところ。 カタカナ交じりがどうしても駄目な方は、同じ著者の「戦艦大和」(角川文庫)に収められている「戦艦大和の最後」が良いだろうし、著者のエッセイなども幾つか収録されているので、それだけでもお勧めである。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大和の最期を冷静に記録した貴重な一冊,
By
レビュー対象商品: 戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫) (文庫)
戦艦大和。日本人の心にこれほど響くフネはもう出てこまい。戦争にはほとんど役立たずだった大和は、戦況がもう挽回不可能な時点で海軍のメンツのために捨てられた。
本書は、その乗組員の目を通して最期の数日間を冷静に描いている。旧仮名遣いであるが、それほど長くもないので、そのまま読むべきだろう。 国家は常に戦争に備えている必要がある。しかし、備えも運用も誤りだった大和と、無謀な命令に殉じた先人を忘れてはいけない。 また、20代でありながら、筆者を含めた若者は、現代とは全くレベルの違う高度な教養を身に付けていたことが分かる。本当に貴重な本である。
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