世紀の傑作「戦艦ポチョムキン」といえば、それなりの映画評論本で語りつくされているかんがあり、私ごとき若輩者が議論する余地もありません。
今回、再発されるということで、少々参考になればと。
今回の再発は「IVCベストセレクション」と銘打たれていますが、中身はこれまでのものと変わりません。
妙な期待はやめにして、旧盤を持っている人は買うのは無駄です。
ですが、これまでよりも値段が下がっているので、初めて興味を持たれる人にはお勧めです。
もちろん、今やポチョムキンの決定版といえば紀伊国屋から発売されている「マイゼル版」ではないかと思っています。
こちらは、マイゼルのオリジナル・スコアがあてられているとか、途中に出てくる赤旗が赤く着色されているなどのマニアックな部分を含めて、画質的にも最高のものではないかと思います。
しかし、マイゼル版が出るまで長らく流布していたショスタコーヴィチ版も味わい深いことは間違いありません。
映像の質には甘い部分もありますが、後ろに流れるショスタコの交響曲とともにこの映画が記憶に刻まれている人も多いのではないかと。
IVCという会社は、過去の貴重な映画をDVD化してくれるありがたい存在ですが、そのクォリティにはケチがつく場合も多々あります。
ことこのDVDだけに限って言えば、それほどひどい画質ではなく、古典映画のDVDとしてわりと標準的なレベルだと思います。
個人的には、初めて見る人がいきなり大枚をはたいてマイゼル版を買ってみるより、こちらのDVDを見てから、気に入ったらマイゼル版に手を伸ばすのもいいのではないかと思います。
いくらマイゼル版の程度が良いからといって、こちらを見ていないのもどうかなと。
損はないと思います。