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戦略経営の発想法 ビジネスモデルは信用するな
 
 

戦略経営の発想法 ビジネスモデルは信用するな [単行本]

木村 剛
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

もはやマクロ経済の議論では経済再生はできない。真に求められるのはビジネスを成功させる経営力だ。経営者・木村剛の本格経営論。

内容(「BOOK」データベースより)

評論家エコノミストや理論派コンサルタントの言うとおりにしていては、日本経済はよくならない。単なる頭のよさでは説明できない「経営の力」がある。木村剛初の本格経営書。

登録情報

  • 単行本: 429ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社 (2004/3/5)
  • ISBN-10: 4478331014
  • ISBN-13: 978-4478331019
  • 発売日: 2004/3/5
  • 商品の寸法: 19 x 13.5 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
平成の異端児の著書ということで注目して買ってみました。
正直がっかりであった。
まず、様々な経営者の活きた経営についての話が数多く展開されている点は高く評価したいが、それらを自らの経営理論に強引に結び付けている点で違和感を感じざるを得ない。場合によっては、それらは傲慢な自画自賛の叙述となり、読者を不快にさせる。

経営コンサルタントを自称するのであれば、もう少し、実務、実体験に即した内容を盛り込んでもらいたかった。読み終わると理解できるのは、著者自身が経営戦略についてまったく理解していないこと、さらに、経営コンサルタントとしての資質に欠けている、ということだ。

厳しい言い方をすれば、著者は自らを客観的に評価する視座を失っているように映る。そんな著書は読むに値しないと思うのは自分だけだろうか。
他の経営者の批判的なコメントを待ちたい。

このレビューは参考になりましたか?
51 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本書は400p強の大部だが、中身は全く大したことは書かれていない。本書の内容は大別して「マクロ経済学は今や呪術経済学だ」「経営者に聞く経営の極意」の2つに分かれている。私は本書はてっきり経営書だと思っていたのだが、本書には木村自身の言葉で語った経営の何たるかについては皆無である。

 本書のイイタイコトとは、現在の日本経済が低迷しているのはマクロ経済政策が悪いのではない、ミクロの次元で問題があるからだ(要するに「マクロからミクロ」ね)、ということで、マクロ経済政策批判を前半で展開し、そこから後半に入ってミクロの次元で成功を収めている経営者たち10名へインタビューをしたなかから彼ら経営者たちの発言を引用している。(このテの話でシュンペーターを取り上げるのが「笑える」。誰か木村に竹森俊平『経済論戦は甦る』の存在を教えてあげてほしい)

 まず前半のマクロ経済学批判だが、あいにくだが「おなじみ」のものばかり。とりあえず著者に対して「合成の誤謬」を指摘すれば十分か。個々の企業がリストラや設備革新などの経営の合理化行動を取るのは全く正しい。しかし不況期に全ての企業がそれをすると、その総和の帰結としてマクロ経済が大幅に後退してしまう。だから政府や日本銀行が不景気になれば積極的に経済政策を行う必要が生じるわけである。で、現在の日本の経済低迷はまさにこのマクロの次元での政策の失敗に専ら求められる。同じマクロ経済政策でも、財政はあまり効かないが、金融政策ならばまだまだいける、というだけである。

 著者はどうやら国内のマクロ経済学者しか念頭においていないようだが、海外に目を向ければ、ノーベル経済学賞を受賞した碩学ーサミュエルソン、フリードマン、スティグリッツ、ソロー、ブキャナン、ルーカスーは日銀に批判的である。現役の学者たちでも、ポール・クルーグマン、ケネス・ロゴフ、ジョン・テイラー、アラン・ブラインダー、ベネット・マッカラム、アラン・メルツァーらなどの超一流クラスの学者たちが、日本経済低迷の原因の第一に「需要不足」を挙げ、日銀による更なる金融政策を求めているのである。

 この意見を「クルーグマンがどう言ったとかテイラーがどうのこうのとか」というような「あの○○がこう言ったのだから」と「権威主義」的だと思われるだろうか。木村が本書で展開しているのもこの「権威主義」に近い。マクロ経済学批判には異常にご熱心だが、ピーター・ドラッカーや竹内弘高らの言説は200パーセント鵜呑みにして引用している。本書が400pの大部なのは、この引用がやたらに長くてページ数を水増ししているためだ。木村はピータードラッカーがマクロ経済学を批判している言説を引用して「日本のマクロ経済学者がこのドラッカーの言説を批判しないのは不思議だ」と言っているが、このドラッカーの発言も誤解なのは言うまでもない。発言の内容の是非を問うことなく「あのドラッカーが言っているのだから間違いない、100パーセント正しい」というわけだ。

 本書のメインはこの経営者たちへのインタビュー(の中からの経営者たちの発言の引用)なのだが、木村の読者をナメた態度は、経営に対する話を一切せずに、これらの経営者たちへの発言を長々と引用することで本書を「経営書」としていることだ。最初から「対談集」の体裁で出版しろよ。

 私は素直に以上のような感想を抱いたのだが、はっきり言ってこのような意見はこの本の読者の中ではマイノリティかもしれない。木村が想定している読者は本書のような言説に「酔いしれる」ことが出来る層だ。この本を読了して、何か経済について知見を得たと信じて止まない人。こういう層が存在する限りこの種の駄本が消えることはないのだろう。もし不幸にもこの本を読んで「説得された」と感じてしまった人には、自らの誤りを認める勇気を持つことだ。

このレビューは参考になりましたか?
34 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
傲慢不遜とも思える今までの一連の書物の論調に比べて、今回の本は可成り謙虚なトーンで纏められており異質な内容となっている。これは、論客としての木村剛ではなく実業家としての木村剛の視座で論じているからであろう。

内容的には、「ビジネスモデル」の胡散臭さについて、10人の実業家のインタヴューを素材として論破しつつ、他方でドラッガーの著作を引用することで木村剛流の経営哲学を開陳する構成を取り、基層に連綿としてあるのは私怨に近い「評論家エコノミスト」への批判であり同時にマクロ経済学の限界についての言及である。

木村剛の「評論家エコノミスト」批判が説得力をもつのは、木村自身が経済学を専攻し、しかも卒業論文が大内兵衛賞を取るほどのレベルまでに自分の中で昇華しているからであり、しかも日本銀行で10年以上にわたる金融実務の経験がある点である。

木村は言う、実際に会社を経営する立場からすると「戦略」はさほど重要ではなく、寧ろ「経理」、「総務」そして「労務」の方が重要であり悩みの種である、と。ましてや、素晴らしい「ビジネスモデル」を描いたが為に事業を成功した人間など殆ど居ない、とも。そして経済を動かしているのは総需要ではなく個々の経営者であり、経営実務をしたことのないエコノミストの主張が空理空論でなんの役にも立たないのだ、「評論家エコノミストは実際に人を雇ってみろ」とも言い放つのである。

400ページの「大著」ではあるが半日で読める内容である。

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